国際・観光系学部は冬の時代か?
Mar. 14, 2021
その他
大手予備校によると、新型コロナウイルスの感染拡大は受験生の学部・学科の志望をも変えた可能性があるとのこと。まず人気が落ちたのは、グローバル人材の養成を目指す国際系学部だ。この系統が注目され始めたのは、全学生に1年以上の海外留学を課す秋田国際教養大学が新設され、早稲田大に国際教養学部が設置された2004年。以降、立教大の異文化コミュニケーション学部、関西学院大、近畿大の国際学部など、国際系の学部新設がブームとなった。これらの多くは学部全員の留学を必須としているのを売りにしてきたが、コロナ禍では人気ダウンの一因となった。
駿台教育研究所は「コロナ禍で海外留学が難しくなり、留学を必須としている大学はどうしても、カリキュラムの変更を余儀なくされる。この点が解消できないと志望者は戻らないのではないか」と指摘する。国境を越えた人の行き来が制限される中、志願者減となった。
次に志願者の減少が懸念されるのは観光系学部だ。人の動きが制限されたことで、観光産業は大打撃を受けた。しかし観光系の学びは「観光ビジネス」に限らない。地域振興を担う人材を養成しようという大学も多くある。この系統は本来であれば地元志向の受験生に注目されるはずだが、まだ情報が十分に行き渡っていないようだ。
講師が卒業した上智大学外国語学部英語学科では「語学屋だけにはなるな!」の信念の元、国際関係や言語学、経済・経営、国際法など副専攻科目の習得に力を入れていました。語学を使って専門分野でグローバルに活躍するためです。おそらく今自分が学生だったら国境を閉ざされたコロナ禍の状況で絶望的な気持ちになっていたでしょう「朝の来ない夜はない」いつかまた世界が開かれ、つながる日が来るのを願ってやみません。