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コロナと改革の2021年度入試で伸びる高校とは?

Dec. 09, 2020 その他

3か月近い一斉休校で学習進度や学力に個人差や学校差が出ると見られているのが今春の2021年度入試だ。そうなると大学合格実績にも差がつきそうだ。合格者を伸ばす高校は果たしてどこなのか?

大学入試改革で受験生の志望がどうなっているのかを今夏、高校の進路指導教諭にアンケートした。その結果を見ると、21年度入試は「安全志向」「総合型・学校推薦型選抜人気」「地元志向」「現役進学志向」という4つの特徴が浮かび上がった。

まず総合型選抜だが、私立大で志願者が減っているところが出ている。約3か月の高校の休校、さらに各種の検定試験、スポーツ・文化関係の行事や大会の中止で、学習以外の分野で実績を残す機会も減った。それらが総合型の出願基準に影響したとみられる。

一方、学校推薦型選抜の人気は高くなりそうだ。東大の推薦入試の出願者は前年比94人増の267人だった。21年度から出願資格を緩和し、1校から男女各1人の計2人しか応募できなかったのを、計4人に拡大したことが影響した。20年度まで合格者が募集定員を超えたことは一度もなかったが、人気アップしたと言えよう。

20年度入試でも顕著だった「安全志向」「地元志向」「現役進学志向」は続きそうだ。地元に大きな予備校がないような地域では、大都市に出て一人暮らししながら翌年の入試を目指すことになる。だが、コロナ禍でそんな動きも弱まっている。となると、まずは確実に合格できる安全志向型の志望校選びとなる。

地元志向は、従来と意味合いが異なってきている。駿台教育研究所が語る。今までの地元志向は、地方では少子化から「保護者が子供を手元に置いておきたい」というのが主な理由でした。しかし、来年度入試では「新型コロナウイルスに対する自己防衛」からくる地元志向です」後期もオンライン授業中心の大学が多く、友達もできないのなら、地元大学の方がいいと考えるようです。

国公立大では西日本を中心に医学部人気は高いままだ。しかし、その医学部入試にも来年は異変が起きそうだ。国公立医学部志望者に「スベリ止めはない」と言われる。私立医大は学費が高く、抑えにならないからだ。そのため「北は旭川医大から南は琉球大学医学部までが志望校」と言われてきた。しかし、コロナ禍もあり「医学部も地元志向の高まりがあり、あまり遠方まで受けに行かないのでは」と駿台は予想する。

このような状況を受け、21年度入試での各高校の大学合格実績はどうなるのか?例年、大都市圏の難関大入試では、私立の中高一貫校が強い。東大入試の高校別合格者トップ10には、18年に都立日比谷が9位に入るまで24年連続で公立校は食い込むことができなかった。医学部入試にも、とりわけ強いのが私立中高一貫校の特徴だ。

受験情報誌「進学レーダー」は「休校中でも私立中・高はネット環境の整備を急ピッチで進め、オンライン授業をスムーズに進めました。学業にあまり遅れはなく、逆に授業の可能性も広がっているほどです。来年の大学合格実績も変わらず、私立中高一貫校が強くなりそうです」新型コロナ感染拡大の度合いにより、地域間の差が合格実績として表れる可能性もある。あと2か月、21年度入試の受験地図はどう塗り替わるのだろうか?

灘高3英語科主任のキムタツ先生が「今年の高3は例年より仕上がり具合がいい。休校期間中にしっかり自学自習できていたのだろう」と褒めていました。国内トップ高の生徒が長時間の通学や学校行事に時間を割くことなく、早めに受験シフトしてきたと思うと脅威です。河合塾のデータからも現役生は入試直前まで成績の伸びしろが大きいようです。どの大手塾も共通テストなど気にもしていなかった2年前、新入試に挑戦する小さな英語塾を信頼して一緒に歩んでくれた第1期生の皆さんの本番力を最後まで強化していく決意です!