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今年の東大女子合格者比率は史上最高!

Apr. 22, 2021 その他

当塾にも東大を目指して頑張っている女子さんがいますが、今年東大の女子合格比率は21.1%と前年度より1.5%増え、過去最高となった。

増加の理由の一つは、女子の合格者が例年多い東大の学校推薦型入試で出願条件を緩和したことだ。各高校男女1人ずつの推薦枠を、男女各3人以内の最大4人までに拡大した。その結果、女子の合格者は推薦合格者中42名とトップ女子校などを中心に増え、同入試を始めた16年度以降最多となった。

合格者の大半を占める一般入試でも、21年度の女子合格者は598人と前年度より42人増えた。東大には開成など中高一貫の私立男子校出身者が多いが、今年は男女共学の公立校の躍進が目立つ。受験業界の関係者は「公立校には部活や学校行事に力を入れる学校が多い。コロナ禍でそれらが中止され、勉強に割く時間が増えたからではないか」とみる。

東大の学部生に占める女子の割合は、20年11月現在で19.5%。日本の大学全体では45.4%が女子で、東大は際立って少ない。かつては20年までに女子比率を30%にする目標を掲げたが、今だ「2割の壁」を超えられていない。そもそも東大を目指そうという女子が少ないという現状がある。女子合格者比率が増えた21年度でも一般入試の志願者に占める女子の割合は20.4%で、前年度より0.1ポイント減った。

駿台教育研究所は「将来の進路を早く見定める女子学生ほど東大のメリットを感じていない」と指摘する。東大に合格する学力があっても長く安定して働ける資格を求め、理系上位の女子は地元国立大学の医学部を志望するケースが目立ったという。

また、一般入試で東大に入ると、2年までは基礎教養を中心に学び、その間の成績に応じ、専門の学部を決めていくシステムになっている「志望を早めに固める女子生徒は多い。そうした女子には1年次から専門科目を学べる他大学の方が魅力的に映るケースがあるようだ」と語る。

駿台教育研究所は「女子にも潜在的な東大志望者はいるが、うまくすくいとれていない。女子比率3割~4割を東大が本気で目指すのなら、これまでにない入試制度やカリキュラムを提供していく必要があるのではないか」と指摘している。