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日本最大級の公立大学が誕生!

Jul. 01, 2021 その他

2022年春、大阪府立大学と大阪市立大学が統合され、大阪公立大が誕生する。学生数は東京都立大を抜いて約1万6000人と公立大最多となる。国立大を含めても大阪外大を統合後国内最大となった大阪大、東京大に次ぐ規模の12学類を擁する総合大学の誕生となる。

神戸大に匹敵する約2800人の定員を持つメガ公立大学の出現で、関西圏の受験地図が変わるという声もある。駿台教育研究所は「これまで工学部は中・後期日程のある大阪府立大と大阪市立大の2校から併願ができたが、新生大阪公立大の後期募集が廃止になり大阪大、神戸大も含めた併願パターンに影響を与えるだろう」と指摘する。

奈良女子大が日本の女子大初の工学部(後期日程あり)を開設するので、リケジョは若干救われるが男子は府立大工学部の後期入試廃止により復活しにくくなる。また文系学部は市立大>府立大の難易度だったが、統合され偏差値が上った場合、府立大レベルの文系志望者の行き場がなくなり、関西圏から岡山大に攻めてくる可能性もあるだろう。

この他関西圏の私大では、同一法人の兵庫医科大と兵庫医療大も統合する。医療大の薬・看護・リハビリテーションの3学部を加えた、新生兵庫医科大は、1年次から合同の医療体験実習などを行うことにより、チーム医療を担える次代の高度医療人を育てようとしている。

他に話題となっているのは近畿大情報学部の新設だろう。AI(人工知能)の活用やデータ分析などを扱う先端IT人材の養成を目指す。学部長には「プレイステーション」の開発で知られる元ソニー・コンピューターエンターテイメント社長の久多良木健氏が就任予定だ。第4次産業革命と言われる急激なデジタル化、情報化社会の到来により、新たな人材の育成が急務になっている。各地の大学で情報系学部の設置の動きが活発になっているのはそのためだ。

一方、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大もあり、外国語学部や観光学部の志願者が減っている。その中でアフタコロナを見据え、学部の改組や新設を目指す大学もある。摂南大は外国語学部を国際学部に改組する。デジタル技術の進歩によってグローバル化が進む中、異文化や多様性への理解がある人材育成をするという。

現在、コロナ禍により世界的に人々の移動が制限されているが、デジタル化、情報化によるグローバル化は避けられない。大学通信は「これから大学入学を目指す受験生は、大学を卒業する4年先を見据えて志望校や学びたい学部・学科を見つけてほしい。その頃はコロナ禍も終息し、人々の往来も活発化しているはずだ」とアドバイスしている。