高校の実力=現役合格率では?
毎年この時期、ほとんどの高校が現役+浪人を合計した合格者数を発表しますが、浪人の場合お向かいのT高等予備校や駿台、河合塾などの予備校の貢献もあるので「うちの高校の実績でーす!」と言い切ってもいいのでしょうか。
今春の国公立医学科の現役合格率ランキングは灘高が26%(現役合格者58名)で日本一、中四国の高校では、愛光15%(34名)、広大附属12%(24名)、徳島文理12%(15名)、広島学院9%(18名)、ノートルダム清心7%(13名)がトップ30にランクインしていました。今年の岡大医学科合格数ツートップ、岡山白陵31名国医合格のうち現役はわずか9名、25名合格の岡山朝日も現役は10名で卒業生数が360名近くいるため合格率は低くなってしまいます。失礼しました。朝日など岡山4校は補習科で4年目もみてくれるのですね。岡山と香川はまだ補習科が残っているようで、先生方の面倒見のよさには敬意を表したいと思います。
国公立医学科合格に「絶対」はないと以前ブログで書きましたが、中国地方で国医合格者数トップを争う広大福山が前年比39→20名、岡白47→31名と大きく減らしました。一体何が起こったのでしょうか?逆に前年から増やした高校は、ND女子12→22名、岡山操山5→13名、明誠学院1→5名などです。何だか国公立、私立の中高一貫校が入り乱れて争奪戦してるような様相です。
岡山地区高校の国医合格実績が安定しないのは岡大医学科の地域枠が少ないのも一因かもしれません。 地域枠が多い県を見ると秋田高校は国医合格者35名中24名が秋田大医学科、高松高校は35名中19名が香川大、上野丘高校は41名中25名が大分大、熊本高校は46名中26名が熊本大、そして鶴丸高校は37名中なんと32名が鹿児島大です。地元地域枠を独占する公立トップ校は毎年国医の合格者数も安定しています。
岡山大は中四国で最も伝統のある旧六医大ですから旧帝医のようなプライドがあるのかもしれません。わずか4名しかセンター試験のみで選考する地域枠をくれませんから。それで苦労するのは県内生の皆さんです。一般入試では全国の強豪校からかなり攻め込まれますからね。
医学科にかかわらず岡山大の各学部の県内生占有率は年々下がってきているようです。スーパーイングリッシュでは校内順位を上げるための定期テスト対策は敢えてせず(質問には喜んで答えますが)、生徒さんが岡山大に攻めてくる県外生に打ち勝てるように全国模試の偏差値を上げることで現役合格をサポートさせていただきます!