文部科学省に言いたいこと!
2020年度大学入試改革、英語は難易度が増すリスニングの配点が100点に倍増、筆記は発音・アクセント・文法問題が廃止され100点に配点削減、ウェブサイト、メールなど実用的英文の読解のみに激変します。
私は「中高教育の出口である大学入試を変えないと学校の授業も変えられない」という趣旨には賛成です。特に英語はこれまで受験英語という暗号解読のような教育がなされてきましたので。この日本独自の受験英語が世界でいかに使えないかは海外で働く中で身をもって体験してきました。
過去問も存在しない新テスト対策英語塾という孤独な挑戦を始めた講師が文科省に言いたいこと、
①わずか2回分のサンプル問題しか公開しないのは無責任!
過去にも大きな入試制度改革はありました。1979年から始まった共通一次試験です。マークシート選択方式という従来なかった大変革でしたが当時の文部省もぎりぎりまで詳細を発表しませんでした。記述オンリーで勉強していた浪人生の初年度の結果はそれは悲惨なものでした。
②共通テストを受験しない世代にプレテストを試行したのは的外れ!
本来なら実際受験する世代(新高2)に経験してもらい試行データをとるべきです。センター世代の今年大学に進学した受験生のデータ取っても意味がありません。
③民間英語試験の評価基準が強引すぎる!
東大を始め旧帝大はそろって「民間英語テストの加点は公平性が担保できないため見送り出願要件だけに留める」としました。主に学生向けの英検とビジネスパーソン向けのTOEICは性格が全く異なるのでCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)なんかで基準を合わせるのは無理があります。
東大はセンター試験は全体の20%まで圧縮し、2次英語は独自のリスニング試験も実施するのでセンター英語リスニングは加点しないなど1次マークが共通テストに変わろうがあまり影響がありません。しかし、高得点者が僅差で争う国公立医学科などでは新テストの1点で合否が決まります。これから日本を背負っていく若者の人生をこんな中途半端な改革で左右しないでもらいたい。それが講師の切実な気持ちです。
講師は過去2回のプレテスト英語を自ら解き、難化するリスニングや題材が変わる長文読解も傾向分析しています。2月に初めて共通テスト対応模試を実施した東進、代ゼミもプレテストと類似の予想問題を出してきたので講師の新テスト対策は間違ってないと確信します。新テストを乗り越えて自分の夢を実現したいと努力する生徒さんのお手伝いをしたい!その一心で20年以上生活したアメリカから帰ってきました。
1クラス数名の小さな英語塾ですが、大学入試改革に翻弄される生徒さんの不安を自信に変えていきたいと思います。新テストでは英語の不出来がかなり重要となります。特にリスニング対策は必須です。これまで日本人の英語力UPに効果を上げることができなかった「外人と会話するのが楽しいだけ」の英会話教室に通われている受験生の皆さん、スーパーイングリッシュで新テスト向けのリスニング力を上げませんか!