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2021年入試の志望動向、強まる地方回帰の流れ

Nov. 15, 2020 大学合格戦略

初めての大学入学共通テストに向け、最前線のど真ん中で戦っていますが、努力すればある程度は達していたセンター試験と異なり、頑張っているのになかなか成果が見えてこない生徒さんが多いのではないでしょうか。特に問題量が増えた英語は体調が悪いと集中力が切れ得点が安定しません。人気アニメじゃないですが、生徒さんには「全集中の呼吸」で全問解き切って欲しいです。

駿台教育研究所は今年の大学入試について「学力上位層と下位層、地方と都市部で分断される入試になる」と予想する「MARCHクラス以上の一般入試受験層は難関大志望を変えていないが、それより下の学力層が、総合型選抜や学校推薦型選抜に流れる傾向がある。地方では地元志向が高まり、地方国立大へという流れが起きている」

駿台予備校が7月に実施した模試のデータから21年度入試の学部別志望動向を分析してみると、国公立大の文系は微減傾向、理系では理、工学部ともやや減少しているが、駿台は「近年人気が上がり続けてきた情報系が反動で減っているため」とみる。新型コロナウイルスの感染拡大によってオンライン授業やリモートワークの重要性が注目された。その技術分野である、電気・電子・通信に加え、土木・建築などのインフラ系は人気が高まっているという。

一方、医療系の中で特に人気が高まっているのが看護・リハビリテーションなどの保健衛生系だ。駿台は「就職先が限られる地方で、女子を中心に看護師を目指す傾向が強くなっている」と話す。コロナ禍で経済状況が悪化する中、就職実績が安定している学科への期待が高まっているのだろう。

難関国立10大学(7帝大+一橋+東工大+神戸大)で、名古屋大文系の大幅減少は、前年度の人気上昇の反動と考えられるが、都市部の大学ほど志望者が減り、東北や九州など地方国立の志望者が増えている。感染拡大が著しかった都市部を避け、地元に回帰する流れだ。金岡千広(人名ではない)と呼ばれる地方上位国立大では、金沢、岡山、広島大の志望者が前年比増加している。

駿台模試の志望動向では岡山大も文系で前年比111%、理系で115%と志願者が増えているようです。今春の岡山大医学科の地元高校占有率はわずか23%、ライバル広島大医学科の59%と比べても厳しい結果でした。推薦で岡山県枠を4名しか(広島医はふるさと枠18名)募集しないのも一因ですが、関西や四国の上位医学科志望者が攻めてきます(愛光8名、高松6名、清風南海5名、土佐4名、灘3名など)当塾にも岡大いのち!の生徒さんがいるので、配点の高い英語で差をつけて何とか地元大を死守してもらいたいと願っています。