共通テスト問題集を解き比べてみると
当塾は初見問題対応力、本番力をつけるため、鉄緑会がごとく問題演習主義で進めております。10月は高3生の全統、駿台ベネッセ共通テスト模試、下級生の東進全統高テスト、河合塾トライアルなど共通テスト型模試の直前に本番さながらの塾内模試を実施、時間配分など実戦感覚を養ってもらっています。
塾生向けの直前模試の準備をするため、Z会のリスニング音源をウェブからダウンロードしたところ「大学入試センターは、リスニング第3問の読み上げを「2回読み」から「1回読み」に変更することを発表しました。これを受けて、本番を想定し、第3問の読み上げ回数を2回から1回に変更した音声を掲載しております」Z会は本試験の形式変更にすぐさま対応してくれていました!
早速110分の模試を受けてもらったところ「1回読み」に難化したリスニング第3問16点の影響は大きく、ほとんどの生徒さんが点を落としていました。理系最難関の医学科などでは1点で合否が分かれるので、リスニング対策は重要です。うちの生徒さんは遅くとも高2の夏から積み上げてきていますが、本番まで3か月を切った今から何とかしようとしても・・厳しいです。高2・高1の皆さんはできるだけ早く準備を始めましょう。
講師は生徒さんが受験した大手予備校の全国模試も寄付いただき、この世に出た40以上の共通テスト予想問題を解いてきましたが(ほぼ全て200点満点♪)、市販問題集をおススメ順に並べてみると、
①Z会共通テスト実戦模試
他の問題集よりオリジナル問題数が圧倒的に多くコスパ最高!
②駿台短期攻略共通テスト
駿台大阪校のシス単著者コンビ編、時代遅れのCD音源が使いずらい
③旺文社共通テスト実戦対策問題集
駿台お茶の水校講師編、単元問題を束ねると模試に使えることを発見♪
④教学社共通テスト問題研究
英検赤本同様、教学社の音源は使い易く、高低倍速も自由自在♪
上記の問題集は2020年度発行で最新の情報が反映されていますが、各社から共通テスト予想問題が出始めた2019年に出版された問題集では、
⑤Z会はじめての共通テスト対策
第1回プレテスト準拠、及び第2回プレテスト準拠の予想問題。
⑥Z会ハイスコア共通テスト攻略
駿台お茶の水校講師編、攻略法付きなので参考書としても利用可
⑦角川共通テスト予想問題
Lは上智外英の後輩の代ゼミ講師、Rは河合塾講師編
最初に共通テスト参考書として発売された⑧教学社共通テストスマート対策はお金のムダです。オリジナル問題は無く、巷にあふれているプレテストの問題解説のみです。監修されているのがNセンター岡山校と河合塾福山校を掛け持ちしているローカル講師の方ですからレベルは?ですね。どこまでお金儲けがしたいのでしょうか? 英語民間試験の活用先送り後、ほぼ同じ内容で「アップデート版」まで出しました。使えないのでブックオフで売却予定です。
センターの過去問が共通テストの練習になるとか言ってる先生方、忙しい受験生に共通テスト対策に有効な問題を取捨選択させるのは時間のムダです。難度の上がるリスニング、分量が大幅に増えるリーディングで高得点を取るためには、良質な共通テスト予想問題をできるだけ多く実戦演習し、時間配分などの経験値を積むことが最善だと考えます。共通テストの英語問題集では、武田塾の太っちょ中森先生もイチ押しのZ会が最強(second to none)です。