Z会共通テスト問題集が大暴騰!
入試英語問題を解くのが大好きな講師が6月の発売後すぐさま解いて分析し「今年の共通テスト問題集ではイチ押し!」と高3生に購入をおススメしたZ会共通テスト実戦模試の中古本価格(定価1320円)がアマゾンで大暴騰しています。価格上昇率が高い順に並べると①物理13800円②英語リーディング12000円③数学IA9980円など ハイデマンド科目は定価の10倍以上に急騰しています 。英語リスニングや化学は中古本も売り切れのようです(1月4日現在)。
しかし、この間際の時期に店頭から蒸発してしまうとは世の中の動きは遅いですね。多くの受験生は未だにセンターのノリだったようです。大手塾の「9割突破を目指す」冬季講習には元日から100名を超える生徒が集まり大盛況だったようですが、逆に新型コロナのクラスター化しないか心配してしまいます。ほぼ全ての共テ予想問題で200点満点を取った経験から言わせてもらうと長文速読力やリスニング力の積み上げに時間がかかる英語は数時間の直前講義で9割超えなど不可能です。
スーパーイングリッシュも高3生の熱烈な要望もあり正月休み返上で、河合塾、Z会などの共通テスト直前予想問題を110分の塾内模試で実施しました。河合の桃パックのリスニング第3問「2回読み」は「1回読み」に変更されたにも係わらず、CDは2回読みのまま。河合出版に差し替えを依頼したら「購入者自身がマニュアルで1回読みに変えて使って下さい」と塩対応でした。当塾ではMP3にデジタル化して使うので何とか対応できましたが、CDのままで聞く受験生は面倒くさかったでしょうね。駿台青パックも手抜きが多く、Z会の圧勝だったようです。
共通テストのような初物の入学試験では、これまでの実績も一旦リセットされます。過去の経験にすがり付き、変化できない大手塾も旧態然とした指導マニュアルや合格実績との相関性が怪しいテキストなどがかえって逆効果になり兼ねません。特に長文リーディングとリスニングのみとなった共テ英語は板書きでインプットする集団授業では効果が薄くなっています。過去のデータが使えない時代、講師の実力と、いかに生徒に役立つ授業を先取りできるかの情報力も重要になると考えます。
今年は、駿台模試も河合塾の全統模試も新型コロナ感染予防対策で会場受験が中止となりました。Web受験では不正した輩の高得点(意味ありませんが)で偏差値にノイズが生じ、例年より受験者数も減ったので、受験生は自分の立ち位置が本当に合っているのか?不安を抱えたままでの本番となります。当塾の高3生は20回近くの塾内模試を経験してきました。自らが積み上げてきた努力を自信に変え、本番で最大瞬間風速を記録して欲しいと願っています。