2021国公立医学科への合格力(中四国・岡山編)
国公立医学科現役合格率ランキングでトップ30入りした中四国の高校は全国13位の愛光が12.6%(現役合格31名/卒業生246名)、21位の広大附属が9.5%(19/200名)、24位の徳島文理が9%(11/122名)の3校のみで前年より低迷した。都会の私立中高一貫校が現役を中心に国医合格者を増やしたのに対し、広島学院(前年比16名減)、大手前丸亀(11名減)、愛光(8名減)、土佐(7名減)などの地方の私立一貫校が軒並み減らし、増やせたのは現役志向の強いノートルダム清心女子(5名増)ぐらいで私立一貫校でも地方と都会の格差が更に拡がった。
公立はライバルの高松が国医34名と前年増だったのに対し、岡山朝日の国医合格者は16名(現役9名)と前年比4名減、岡山白陵も浪人が健闘したものの21名(防衛医を除く)と3名減、現役合格者数は前年の11名から5名まで落ち込んだ。一方、6年制移行後最初の卒業生を送り出した大安寺中教は16名(現役8名)と定員160名で朝日高(360名)に匹敵する合格者を出した。3年前は47名の国医合格者を出していた岡白の低迷は、中学受験で私立に進学していた上位層が一定数公立一貫校へ抜けていることを示している。
公立トップの岡山朝日も4年前の国医合格者31名が今年は16名までほぼ半減している。東大・京大一辺倒の2次記述対策重視で、地方国立医学科合格に要される1次マーク対策不足が一因ではないかと分析する。公立でも50名近い医学科合格者数を出す札幌南は、医学部セミナーを開き医学部受験に必要な面接や小論文を指導するなど志望者への支援が手厚い。福岡公立トップの修猷館は高2から30人ほどの医学部進学クラスを編成する。去年岡山朝日が高2生向けに開催した医学部ガイダンスには約80名が参加したが、現役合格はわずか9名、医学科志望者の1割程度しか現役合格できていない(内1名は香川大医学科に合格した当塾の第1号くん)
岡山県の高校全体でも、現役で国公立医学科に合格できたのは30名台に留まり、共通テストを受験した県内現役生約7000名の0.5%にも満たない。旧帝7大学の医学科に至っては現浪合わせても大安寺トップの京都医1名のみ。残念ながら県内の理系5教科7科目型で2桁には入っていないと山陰・四国の国立医学科でさえ現役合格が厳しいのが現実です。
また現役合格率のデータに実態が現れない高校もある。国立大附属中卒が9割を占める徳島市立理数科は今年京都医2名、岡山から合格者ゼロの神戸医を含む17名(現役14名)の国医合格者を出した。理数科40名のみからの現役合格率は35%に達する。県内中学入学偏差値トップの岡山操山は去年と変わらず9名(現役3名)の合格者を出したが、同じ併設型の倉敷天城(現浪計3名)、津山(同3名)と同様に理数科を作り上位層を先取りさせれば国医合格者は倍増するであろう。
当塾はセンター英語より差がつく共通テスト英語で高得点を確保し、さらに2次英語でも差を広げる、1次マーク先行型の戦略なので2次対策偏重の岡山のトップ高のカリキュラムとはシナジー効果があります。幸いにも共通テストでは長文読解のみの筆記試験となり、重点的に鍛えている速読力が2次試験の長文読解にもそのまま活かせ、とても効率的になりました♪
生徒さんには「自学自習」の重要性を説いています。正しいベクトルで攻め方を伝授し、モチベーションを高めるコーチングをする。1週間に2時間の授業で塾ができることは限られています。大学入試英語を先取り学習するために参加してくれた生徒さんには「現役で志望校に受かるぞ!」という執念があるはずです。その本気が実を結ぶように全力でお手伝いしたいと思います!