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またもや大手の共テ問題集が手抜きとは!?

Apr. 25, 2021 大学合格戦略

赤本の教学社が早くも2022年度版の共通テスト過去問研究を出すというので、丸善や紀伊國屋書店に問い合わせましたが、何故か「岡山は出版日から2~3日遅れる」とのこと…待ちきれないのでアマゾンのお急ぎ便で取り寄せました。

新しい共テ英語予想問題ゲット!と思いきや、またまた裏切られました。予想問題2回分が共テ本番で思い切り外された試行調査ベースの21年度版と同じじゃないですか。本番ベースで作られた問題を解きたかったのにガッカリです。教学社は去年もN会センター岡山のローカル講師と学芸館の外国人講師監修のSmart Startシリーズという対策本を真っ先に出しましたが、試行調査を薄っぺらく解説しただけの駄作でした。

河合塾の2022年度共通テスト過去問レビューはさらに詐欺みたいな本です。第一日程、第2日程の本番問題のみが共通テスト版で、あとはセンター試験の過去問のみです。しかし、共通テストとセンター試験はかなり異なります。どの科目も長いリード文で時間を浪費させられ、早く処理するためには読解力が要されます。センターのようなパターン暗記は通用しません。ただでさえ時間がない受験生にセンター試験の過去問をやらせるのは効率的とは言えず、大手の手抜きを感じざるを得ません。

去年はセンター時代は定評のあった駿台の青本や河合塾の黒本も、新作の共テ予想問題をほとんど作らず、センター模試の過去問でごまかしていました。近日実施の東進の共テ本番レベルや第1回全統共テ模試は受験する塾生に見せてもらる予定ですが、これも「共テ本番ベース」でなかったら、大手予備校もまだ手抜きを続けていることになります。

正直に言って、共通テスト本番英語はTOEIC調の形式だったり、多くの図表の照らし合わせが要される「作るのも、教えるのも面倒くさい問題」です。だからと言って予想が外れた問題を使い回しするのはいかがでしょう。現在、必死で執筆中と思われる駿台や河合塾の有名講師さん達はちゃんと「本番ベース」の予想問題作って下さいね!

共通テスト本番の問題はバラエティに富んでいるのが特徴なので、当塾でも英検、TEAP、GTEC、TOEICなど4技能試験を総動員して生徒の思考パターンを固定化しないように心掛けています。昨年は過去問もなく全ての模試で出題傾向がワンパターンでした。結果、対策が固定化されてしまって本番の試行調査から外れた出題に対応できず、模試で8割以上取れていても本番で点を落とした受験生が続出したようです。

理系最難関の国公立医学科でも都会の有名私立中高一貫校は現役合格者の数を伸ばしたのに対し、地方の私立一貫、公立高は愛光、広島学院でさえ前年の合格実績を下回りました。中四国でも浪人が多数発生し、補習科のある岡山朝日からも例年以上の既卒生を吸い上げた〇〇よびさんは商売繁盛ですね。今年は昨年以上に浪人が重く圧し掛かってくることが予想され、塾生には気を引き締めて戦ってもらいたいと思います。第1号の生徒さんを香川大医学科に送り出すことができましたが、今年も戦略系受験塾の真価を活かして第2期生全員の現役合格を目指します!