講師は皆さんの大学受験ストラテジスト
新しい大学入試に対応するため最新のICT機器を駆使した新型英語4技能塾としてスタートしたが、講師は英語を指導するだけでなく、生徒さん一人ひとりの志望校に応じ「戦略や情報」をアドバイスする受験ストラテジストであることも当塾の特徴です(医専予備校さんのように高額なカウンセリング料はいただいておりません。UCLA大学院卒でデータ分析が大好きな♪講師のサービスです)
理系最難関の国公立医学科への現役合格にはまさに「針の穴に糸を通す」ような緻密な戦略が要される。昨年まで高よびも岡山医の抑えとして香川医・愛媛医を狙わせる前後期出願作戦だったがいずれも後期廃止となり、重複合格可能な防衛医大を今春は香川県から27名も一次合格させてリスクヘッジしていた(人口約3倍の岡山県の防衛医一次合格は7名のみ)。西日本では山口、宮崎、鹿児島、琉球医などに後期募集が残るが、それらの県に校舎を設置し地元のトップ既卒生を独占する北よびが強く高よびの勢力は及ばない。
今春香川大医学科に現役合格した男子くんの場合、推奨した戦略が的を得ていた。全国の強豪校から攻め込まれた岡山医、高校の担任からは「第1志望はいいのか?補習科もあるぞ」と激励されたが、第2志望を確実に取りにいく戦略で正解だった。第3志望には2次比率が64%あり逆転可能な旧六医大の長崎大医学科を用意していたが、予想通り調査書の点数化で浪人生が避けたため共テ平均が83%台まで低下、共テを少々やらかしても朝日高で鍛えられた2次力で十分戦えていた。一方、岡山医は河合塾の最新共テ得点率ボーダーでも旧帝の北大・名大医学科と並ぶぐらい難化しており、今春4名現役合格した私立高の合格者平均点が790点以上だったので厳しかったであろう。
一方、2次数学に若干不安があった女子さんは、自己ベストが取れた共通テストを活かすべく、共テ比率6割の長崎大薬学科で逃げ切った♪6:4だと1次マーク1点の差を難度の高い2次記述の1.5点でひっくり返さなければならない。よほど2次記述でやらかさない限り、ボーダーから40点以上のアドバンテージを守り切れると判断した。国立薬学科(6年制)は新型コロナウイルスが注目され軒並み高倍率となったが無事合格してくれた。同じ大学でも学科により配点が異なり違った戦略が必要となる。
来年の国公立医学科戦線は今年以上の熾烈な戦いが予想される。国立大附属高や私立トップ校でさえ不合格者が30名以上、補習科も振るわなかった公立伝統校など、かなりの数の浪人が溜まっている状況だ「1年浪人したら受かるんじゃない」とかいう考えは甘いと思う。どの年も現役最上位層に前年合格最低点を取れなかった浪人生が追いつくことは難しく、その下の受験層と受かるかどうか紙一重の戦いで、勝ち抜ける保証はどこにもない。厳しい現実を直視し生徒さん一人ひとりの強みを最大限に活かす戦略で現役合格への道を何とか見出していきたい!