2022岡大医学科合格者発表(県内現役生大健闘!)
岡山最難関の岡大医学科の高校別合格者ランキングが発表された。県内では岡山朝日が13名で2位の岡山白陵(10名)から首位を奪還、大安寺中教が5名で5位タイ、津山が3名で7位タイ、倉敷天城・倉敷青陵・岡山中高が2名ずつ、井原高校から1名合格していた。県内8高校の合格者数は計38名で前年比+10名、地元占有率も定員の約1/3へ躍進した(大半が昨年4名から3倍増した朝日高の増加分)。昨年岡医合格者ゼロだった倉敷青陵は復活したが、中学偏差値が県内トップといわれる岡山操山は今年現浪含めて合格者を出せなかった。
県外校のランキングは広大福山が7名で3位、土佐が6名で4位、愛光が5名で5位タイ、丸亀が3名で7位タイだった。昨年9名合格で岡白と首位を分け合った愛光・高砂白陵(1名)及び上位常連校の高松(2名)の不振が目立った。灘・甲陽学院・洛南・東大寺学園、府立北野・天王寺、県立神戸など関西の私立・公立トップ校からの侵攻は例年通りだった。
関東からは首都圏トップ共学校の渋谷幕張・市川の千葉医ラインが攻めてきていた。岡山校を開設した渋幕・千葉医卒の医師が率いる医学部専門塾が連れてきたのかもしれない。2次重視型となった岡山医が旧六医トップの千葉医の抑えとされた場合、今後も首都圏の強豪校から狙われ更なる競争の激化が予想される。
井原高校からの合格は2年前の新見高校と並ぶ快挙だが、広島の銀河学院や茨城県の水戸啓明など国立大学に1ケタしか合格者が出ていない高校から岡山医の一般枠に合格してきた人たちはある意味天才だろう。
国際バカロレア(IB)枠は福岡のリンデンホール中教が合格していた。他にIB認定校が受かっていなかったので、昨年のように受験者6名中定員5名全員採るような甘々な選抜ではなかったようだ。一昨年は群馬国際アカデミー、昨年は広島の英数学館からも合格させており、IB枠で入学した学生と難関の一般枠を勝ち抜いてきた学生との学力格差に大学側が気づいてきたのかも?IB認定校となった朝日塾中教の岡山医IB枠狙いの目算が外れるかもしれない。
県内合格者38名の内、約6割の21名が現役で昨年10名前後だった現役合格者は倍増した。現役合格1名だった朝日高が8名合格と大躍進し、5名全員現役合格させた大安寺中教を筆頭に公立中高一貫3校の現役合格9名が押し上げた。一方、昨年前期入試で27名合格者を出した高よびは15名減の12名合格に留まった。共通テストの導入で地頭の良い現役生にさらに有利になり、浪人しても報われにくい入試に変貌しているようだ。