国立医学科への英語⑦(満点阻止問題)
Mar. 21, 2019
大学合格戦略
前のブログでも述べましたが、英語も含めて入試問題は「選別のツール」として使われています。例えばセンター英語だと平均点が大体55%から60%ぐらいに落ち着くように設計されています。
気をつけたいのは所々に地雷のように埋め込まれている「満点阻止問題」、いわゆる引っ掛け問題です。今年のセンター英語では次のような問題が出ました。
①発音問題でTotal、片仮名ではトータルと書くが、英語では「とぉぅたる」と発音する。
②アクセント問題でCalendar、日本人はカレンダーと第2母音にアクセントを置くが、英語では第1母音にアクセントをつけて発音する。
近年のセンター英語ではこれらのような日本人が日常使う英単語でネイティブの発音、アクセントと異なる場合を出題し受験生を引っ掛けています。今年のセンター英語では筆者の見る限り計4問15点分の地雷が埋まっていました。
残念ながら上記のような「話す力」を間接測定していた発音・アクセント・語句整序問題(計100点分)は来年のセンター英語を最後に廃止されます。40年間ご苦労様でした。
2020年度開始の大学入学共通テスト英語では、マークシート4択を消去法で解答するといった受験テクニックを排除するために、「複数の正答を過不足なく答えた場合のみ点を与える」問題や「全部正解のみ点を与える」問題のようなプレテストでも正答率が低かった満点阻止問題が新たに出題される予定です。
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