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岡山大医学科地域枠大幅定員割れの衝撃!?

Feb. 11, 2024 大学合格戦略

これまでの年ではあり得なかった異変が起こったので緊急でブログを書きました。

岡山大医学部医学科地域枠推薦の結果が出ましたが3県分で前代未聞の定員割れでした!
岡山県枠(定員4名):出願者25名(6.3倍)→合格者1名(3名欠員で実質25倍)
広島県枠(定員2名):出願者4名(2倍)→合格者0名(2名欠員)
鳥取県枠(定員1名):出願者2名(2倍)→合格者1名(定員通りで2倍)
兵庫県枠(定員2名):出願者11名(5.5倍)→合格者1名(1名欠員で実質11倍)

これまで出願者の少ない広島県枠が「該当者なし」になった年度がありましたが、去年も6倍以上の競争率だった岡山県枠が定員割れしたのを初めて目撃しました。岡山医は地域枠推薦に共通テストの780点(約87%)という前期一般の河合ボーダー84%を超える全国最高の基準点を課してきます。定員割れしたということは780点越えで出願した人がいなかったのか?或いは、面接を受けた人の多くが医師としての適性がよほど疑わしかったのか?の2つの要因しか思いつきません。

毎年「後がない」浪人生に各出身県の国立医学科地域枠推薦や重複合格できる防衛医大を受験させて国立医学科合格者数の4割近くを稼ぐ高よびさんにとっては衝撃的な結果でしょう。特に岡山県枠は定員4名全員独占した年も何年かあったほどで、23年度も定員4名中3名が高よび生だったのでショックは大きいと思われます。岡山大と同じ旧六医大の熊本大で唯一浪人生も出願可能な地域枠推薦(定員8名)では合格者7名(1名欠員)中5名を地元のこけい塾が独占していました。県立高校で全国最多の国公立医学科合格者数を輩出する熊本高校との黄金ラインは健在ですね。

今後注目されるのは定員割れした岡山・広島・兵庫県枠の6名分が各県によって2次募集されるか否かです。広島医では総合型や国際バカロレア(IB)枠で定員一杯取らなかった枠を前期に割り振りますが岡山医は一般選抜に含めません。以前兵庫県枠で出た欠員1名を3月末に2次募集していました。広島県は広島医ふるさと枠で18名確保しているので追加募集しないかもしれませんが、岡山県は兵庫県(神戸医で地域枠10名)と同様に共テ780点以上で後期の奈良県立医でも復活できなかった京医・阪医落ちレベルの高得点者を3名拾うのでしょうか?共通テストの「数学ショック」で理系の平均点が急降下した22年度は共テ87%取れた人が少なかったので780点以下でも合格させていたはずですが、今年は共テ基準点にこだわったようです。

地域枠推薦の県内生に対しては定員4名と他の医学科と比べ少ない上、3名も欠員を出して冷たい対応をする一方、相変わらず岡山大医学科は国際バカロレア生が大好きで10月IB募集では定員の2倍の4名も海外インター校などから合格させていました。IB入試は医学科編入と同様に国公立大でも併願可能で東京医科歯科、横浜市立医、筑波医など難関国公立医学科への流出を見込んでいるのかもしれませんが、受験倍率2倍程度で定員以上採ってくれるので、地域枠推薦、前期一般入試と比べると確率的には岡山医へ最も合格し易い入試ルートかと思われます(但し2年間のIBディプロマ課程修了が要件)。
IB入試(8月募集定員3名):受験者6名→合格者3名(2倍)
IB入試(10月募集定員2名):受験者8名→合格者4名(2倍)
地域枠の方は24年度岡山県枠1名、自治医大岡山県枠2名と合わせて3名だけで過疎化が進む県北部での地域医療は大丈夫なの?と心配しますが、世界的な医療機関を目指す岡医にとってはグローバル医療人材育成の方が優先度が高いのでしょう。もし、IB枠で2名余分に採り過ぎたので地域枠を減らしたのなら、地元の地域医療に燃える県内生の皆さんは本当に残念でしたね。

いつもは岡山医や合格者数を稼ぐ愛媛医地域枠推薦合格者発表(塾生が一般枠推薦に合格!)のこの時期に新聞広告を上げるのですが、四国の地方紙で高よびさんの合格者速報をまだ見かけません。旧課程最後の入試で早くも思わぬ波乱が起こりました。今年は岡山医に塾生が挑戦するので岡大英語講座をやっています。講師が最も得意とする国公立大2次英語である英訳・自由英作文の配点が高い岡大英語、最後まで頑張ってきた生徒さんの現役合格のために全力を尽くす覚悟です。