検定試験で共通テスト英語みなし満点戦略は?
以前もブログで紹介しましたが、広島・鹿児島の2国立大学は英検準1級合格、TEAP334点以上などでセンター英語の得点を250点満点と見なす制度を採用しています。特に最難関の医学科でみなし満点を利用する受験生が多く、今春広島大医学科に18名合格の広島学院、鹿児島大医学科に32名合格させた県立鶴丸などは英検準1級合格で1次英語は満点を確保し、2次記述の英・数・理に注力させていると聞いたことがあります。
センター英語は努力で190点以上取れたので、難しい語彙を覚えなければならない英検準1級合格戦略はそれほど有利でなかったのですが、難度が上がり160点以上で偏差値70超えそうな共通テストだとかなりお得です。ところが、そうは簡単にいかないようで、鹿児島大は今年度からハードルを上げてきました。みなし満点の条件として、センター英語筆記、リスニング共に80%以上の得点を取らなければならないと条件をつけてきたのです。
6月の河合塾、東進第1回の全国共通テスト模試英語の平均点が4割前後に留まった事実を見ても筆記、リスニング共に80点、合計160点以上取るのは至難のわざです。共通テストで8割以上取れなければ、得点の25%加点にとどまり、あまりコスパがよくない制度となりました。広島大が追随することも予想されますので、広島や鹿児島の受験生は戦略の再考を余儀なくされるかもしれません。
リスニング問題が1回読みの検定試験で武者修行!と当塾ではGTECの後、英検TEAPを演習しましたが、リスニングが英検準1級とは比較にならないほど長文で難度が高く、334/400点(83.5%)は達成が困難です。それでも広大・鹿大医学科いのち!の地元志向の理系女子などはみなし満点を目指すでしょうが、共通テスト英語も8割得点が要されるのでセンター時代より負担は増します。
共通テストの配点が高い中四国の医学科では難度の上がる英語の出来が合格を左右することになるでしょう。高得点の決め手となるリスニング、長文速読力の積み上げには時間がかかります。遅くとも高2から、できれば高1から難関大2次記述英語の勝敗を決める自由英作文の対策も含めてスタートされるべきだと思います。スーパーイングリッシュでは自らの弱点と向き合う勇気をもった生徒さんをお待ちしております!