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国公立医学科で現役合格率が上がっている!?

Oct. 19, 2024 大学合格戦略

3年間に及んだコロナ禍以来、あまり浪人リスクを取らずに現役で大学に行きたいという人が増えている。理系最難関の国公立医学科でもその傾向が表れていて、2019年と2023年を比較すると、下記の地方国公立大学では現役合格率が大きく上がっていた。
★和歌山県立医大:19年37%→23年66%(+29%)
★群馬大医学科:19年49%→23年68%(+19%)
★長崎大医学科:19年33%→23年50%(+17%)

和歌山県立医大は京医、阪医、神医と難関医学科が目白押しの関西地方の穴場公立医学科として最近難易度が上昇傾向だ「後がない」意識が強い浪人生の中にリスクを避ける人が増えているのだろう。首都圏も高い人口密度の割には理3、医科歯科、千葉医、横市医大など超難関医学科しかなく、以前は浪人覚悟で挑戦する都内の進学校の受験生が多かったが、最近は確実に現役で仕留めるために関東近隣県の群馬医などに流れる人が多くなっている。旧六医大の長崎医は九州トップの九大から流れる浪人生が多かったが、北よびさんの医学科合格者数の衰退が地元の九州私立中高一貫御三家である青雲中高を中心とする現役生の優勢を物語っている。加えてこれらの3大学は現役志向の女子受験生がこだわりなく受けてくる地域枠推薦の枠が多い。

また、最難関と言われる旧帝医学科でも現役優勢のトレンドが見られている。
★京都大医学科: 19年66%→23年82%(+16%)
★大阪大医学科: 19年55%→23年71%(+16%)

かつては現役で合格するのが困難だった最難関の東大理3でも今は現役占有率が8割を超えてきているのが現役優勢を象徴している。特に先取り学習を取り入れる各地域の中高一貫校では「早めに対策して現役で受かろう」という意識の生徒が増えており、関東や関西では「2月の勝者」を呼ばれる熾烈な中学受験を勝ち抜いてきた地頭のいい子がより有利となった大学入学共通テストに代わったのも現役有利となった要因の一つだろう。

当塾が国公立医学科志望者の現役合格にこだわるのは1年でも早く医師になって1人でも多くの患者さんを救って欲しいからだ。2年前愛媛医に合格した塾生は救命救急医志望だったのでまさにその例だった。有言実行で医学部水泳部に入部してコロナ禍で3年間中止となっていた西医体でキングオブスイマーに輝いてくれた。彼の同級生は国立大前期受験の前に受かった倍率20倍の自治医大岡山県枠に進学したが今年の医師国家試験で自治医大は新卒・既卒共に全国82医学科トップの100%合格という快挙を達成している。日本で医師になれる確率の最も高い大学に入学したのだ。1年でも早く合格して医師になってもらうことを最優先する塾なので「受かる可能性の高い大学」の推奨校リサーチは全国模試の推移を見ながら生徒さん一人一人の強みをじっくり見極めるようにしている。