Super English
大学入学共通テスト対策塾

News & Blog お知らせ・ブログ

2024年度国立医学科の予備校別合格者数(中四国編)

Aug. 18, 2024 大学合格戦略

九州の雄「努力は実る」の北よびさんだが、国公立医学科+官立医学科(防衛医大・自治医大・産業医大の3校は補欠で重複合格者有り)の合格者数がセンター試験の最終年だった20年度には294名に上り300名突破か?と思われた。が、その後失速して大好きな「合格者?名Up↑」の派手な広告も打てなくなった。22年は216名、23年は227名、そして24年は未だHPで公表しないので不明だが相当数減らしているようだ。地頭勝負の共通テストに変わってから、浪人して時間をかけても点数を上げにくくなっている仮説がここでも証明されている。1名でも増やすため集計に時間をかけていた2大予備校がようやく発表してくれたので中四国の9つの国立医学科の予備校別合格者数をまとめてみた。

岡山医:(昨年度実績)
河合17名(18名)<駿台21名(13名)>高よび16名(12名)>岡山S学院4名(2名)
広島医:
河合53名(49名)>駿台47名(31名)>高よび4名(2名)
鳥取医:
河合30名(29名)>駿台24名(18名)>高よび6名(3名)>S学院2名(1名)
島根医:
河合24名(16名)>駿台20名(15名)>高よび4名(2名)
香川医:
河合12名(14名)<駿台18名(11名)<高よび33名(22名)>S学院2名(0名)
徳島医:
河合23名(28名)>駿台21名(21名)>高よび9名(4名)
高知医:
河合22名(35名)>駿台24名(18名)>高よび12名(10名)>S学院1名(2名)
愛媛医:
河合25名(20名)<駿台32名(30名)>高よび16名(19名)
山口医:
河合27名(29名)>駿台18名(13名)>高よび0名(0名)
★中四国9国立医学科合計:
河合233名(238名)>駿台225名(170名)>高よび100名(74名)>S学院9名(5名)

昨年に続き現役対象のグリーンコース、映像授業のマナビスもある河合塾が最多だが広島校しか持たない河合塾・駿台のこの数字は中四国以外の他県からの合格者がいかに多いかを示している(駿台も現役フロンティアを展開し、各予備校共に現役コースを開設)。近年退潮傾向だった高よびだが、滞留していた地元高松高校の浪人を大量合格させた香川医を始め、今年は中四国の医学科に集中投下して、きたよびが校舎を置く山口医を除く8医学科で100名と3桁に乗せた(1000名近く予備校生を抱えて東大合格者ゼロとは驚きだが)。2次試験の数学、物理の難化から岡山医で難問に強い駿台の合格者数が河合を抜き、広島医でも増やしていた。2024年度は岡山県内高校から四国の4医学科への合格者数が半減していたが、昨年比3割も増やした駿台生の躍進を見ると都市部からかなりの浪人生が旧課程最後の入試で逃げ切りを図るため中四国の国立医学科に落としてきたようだ。

高よびさんの国立医学科合格者は110名前後(重複合格で水増しできる防衛医、自治医、産業医を除く)だったがその内100名が中四国の8医学科と県内生しか出せない地域枠推薦も積極的に利用して予備校生の出身県の地元医学科に帰す作戦だった模様。時間をかければ伸ばせたセンター試験とは別物の表層的な対策が効かなくなった思考力重視の共通テストに変わったのも浪人生の合格率が伸び悩んでいる要因の一つだろう。同じくスパルタ寮で有名な九州の北よびも重複合格で数字を盛れる官立医学科3校を除く真水の国医合格者数は200名を切っていると予想される。