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国立医学科から後期入試が消えていく!?

Aug. 11, 2019 大学合格戦略

講師はカリフォルニア大での大学院時代、統計学をベースとした国際分散投資理論を研究していましたのでデータを駆使した生徒さんの戦略アドバイスも提供しております。医学科を目指す生徒さんの受験戦略をアップデートしていたところびっくり!?今年から後期入試を廃止した広島大、鳥取大に続き、2020年度入試から香川大、愛媛大も後期廃止のようです。

上位激戦の国立医学科合格に絶対はありませんので、前期で第1志望の地元医学科が、まさか!の場合は後期で香川医でと考えていましたが、中四国で後期入試が残るのは山口医(定員10名)ぐらいになってしまいました。山口医は共通テスト英語を160点まで圧縮し、検定試験のスコアを最大2割の40点まで加点するという尖がった方針です。しかも具体的にどのように加点するかは公表していません。

昨年までセンター9割以上取れた医学科受験生は広島・鳥取・香川大などの後期募集で復活の道が残されていましたが、2020年度からは中四国の医学科での後期復活はほぼ不可能になったと言えるでしょう。共通テストのみで選考される地域枠推薦でも広島医がふるさと枠岡山県コース(2名)を廃止予定ですので、岡山出身者が受験できる地域枠は岡山医と広域指定の高知医の四国・瀬戸内枠のみとなりました。これで岡山の国医受験生は共通テストで高得点を取り、前期入試の一発勝負で合格する以外の道がほぼなくなりました。

それにしても大変なのは、英検準1級みなし満点がどうなるかわからない広島大、英語検定試験を加点する山口大、2次記述英語が総合問題に変わる愛媛大などの医学科に多くの受験生を抱える高校の先生方。センター英語と2次記述英語対策だけでよかった今年度までと違い、検定試験対策や過去問のない総合問題対策が必要となります。それに共通テスト英語も加わりますのでかなりの英語力がないときつそうですね。

現高2生からは各大学の入試も多様化され、今まで以上に情報戦となります。「今まで通りにやっていれば大丈夫」なんて私は怖くてとても言えないのですが、そんなことを言える高校や大手塾の先生はよほど余裕があるのか?面倒なので現実に向き合おうとしないのか?これだけ多様な入試英語に対応するには総合的な英語力が要されますので力のない英語講師は今後淘汰されていくかもしれません。

スーパーイングリッシュではデータ分析が得意で情報戦に強い講師が刻々と変化する状況を素早くキャッチし、生徒さんの志望校合格に向けてタイムリーなアドバイスをさせていただきます!