2020国公立医学科への合格力(私立高校編)
今年も医学部に強い高校ランキングが発表。国公立医学科合格者数ランキングのベスト10は全て私立中高一貫校が占めました!?東海は94名で13年連続日本一でしたが、久しぶりに3桁を割り込みました。2位は灘で79名、3位は洛南で69名、4位は四天王寺で67名、5位は久留米大附設の65名、6位は愛光で63名、7位は九州私立御三家のラ・サール・青雲が61名で並び、9位に甲陽学院が57名で入り、同じく関西の東大寺学園が56名でトップ10入りしました。
昨年とトップ3は同じ顔ぶれでしたが、1位から3位の学校は9名以上国医合格者数を減らしました。駿台教育研究所はその理由を「地方では依然医学部の人気が高いが、都市部では理系上位の生徒が東大・京大などでコンピューターサイエンス、人工知能などを学べる理工系学部を目指す傾向がみられた」と分析します。
一方、4位の四天王寺から7位の青雲までの4校では合格者が9名以上増えました「四天王寺は女子校、久留米大附設と愛光、青雲は共学校。近年は男女の区別なく活躍できる職業として医師を目指す理系女子が多いため女子校や共学校が医学科合格者を増やしている」と同研究所はみています。
ランキングを見ると、学習進度が速い私立の中高一貫校がトップ30校のうち23校を占める。寮のある学校も強い。トップ10には洛南、愛光、青雲、ラサールがランクイン。17位の西大和学園、26位の北嶺・白陵(兵庫)にも寮がある。全国から優秀な生徒を集められること、寮生活に自習や補習の時間を組み入れ充分な勉強時間を確保していることなどが好結果につながっていると思われる。
また、医学科志望者向けの独自の講座や体験プログラムを用意している学校もある。4位の四天王寺は14年に医師を目指す生徒のための医志コースを中学に設置、同コース第1期生が受験に臨んだ今年は前年比17名も合格者を増やした。医志コースでは京大・阪大・大阪市立大などの医学部訪問を行う。26位の北嶺は卒業生が121名と少ないため医学科現役合格率は16.5%と高い。同校では18年から離島の診療所を訪問するDr.コトーキャンプを開始、心臓手術の模擬体験を行うブラックジャックセミナーなど個性的な体験型プログラムにも参加できる。
最後のセンター試験は英語、数学などで思考力中心の共通テストに寄った新傾向問題が出題され平均点が下がりました。先取り授業で高3の1年間を実戦演習に集中できる中高一貫生は多少問題傾向をひねられても「その場で初見の傾向に対応できる」実力をつけていたのでしょう。
板書きの黒板に解法を書いてすぐ答えを渡してしまう集団授業では、なかなか本番の試験で点が取れるようにはなりません。スーパーイングリッシュでは長文速読やリスニング演習で生徒さん自身に考えさせ思考力を伸ばす教養主義のアクティブ授業です。是非ご体験下さい!