Super English
大学入学共通テスト対策塾

News & Blog お知らせ・ブログ

まずはE判定から抜け出そう!

Jul. 15, 2020 大学合格戦略

全国模試の結果を見るとき、順位や偏差値も気になりますが、AからE(駿台全国模試はD)まである合格判定にも一喜一憂してしまいますね。あまり共通テスト対応模試を受験する機会のない高2・高1生の皆さんに挑戦してもらった全国統一高校生テスト、実はほとんどE判定しか見たことがありません!?

例えば皆さん、第一志望の大学でC判定を取ったらどんな気持ちですか?
「これじゃあ、受からないかも。やばいなぁー」と焦りますか?それとも「よっしゃー!いけるぞ!」とやる気をもらいますか?
私は後者でした。生徒さんがC判定なんて取ってきた日なんて、結構ほめてあげます。もちろん、安心できるわけではないですが、基本的には良い成績だとみなすべきだと思います。なぜか?

普通の受験生は自分の実力よりもちょっと上、もしくはかなり上の大学を志望することがほとんどです。例えば、偏差値60の子が偏差値65の大学を志望校にするようなイメージです。学校も「目標は高めに!」という進路指導が一般的ですし、予備校や塾も合格実績を出したいからそう仕向けるので、ある意味当たり前のことです。皆さん、現状の実力より上を目指していくんです。

そうすると、戦う前から第一志望はE判定と決まっているような生徒がほとんど。だからC判定(合格可能性50%程度)を取ったということは「勝負になる!」という事なので概ね順調と言えます。意外と知られていませんが、大体どの模試でも受験者の5~6割がE判定になるよう統計学的につくられています。ぶっちゃけD判定でもC判定でも大して変わりません。要するに「E判定から抜け出すこと」が一歩目の勝負なのです。

また大手模試の判定にもそれぞれ特徴があります。駿台残酷模試と呼ばれるくらい難問満載の駿台の判定は意外と甘く、大学進学しない生徒も含め全員に受験させる高校が多い進研模試は偏差値は高く出るが、判定は厳しくA判定はめったに出しません。また河合塾全統模試の偏差値は何故か?2.5刻みです。でもピッタリ2.5毎に合格可能性が区切られるわけないですよね。念のために河合塾を擁護しておくと、それくらい合格可能性を判定するのが難しいということなんです。A判定(80%の合格可能性)で不合格になると信用にかかわりますので、予備校側もリスクを減らしたいのだと推測されます。

全国模試の合格判定に多くの人が踊らされている事でしょう。まさに「判定の魔術」と言ってもよいかもしれません。この魔術に引っかからないように、客観的に分析できるようにしないと自分の現在位置を見誤ります。ご存じの通り、本番の試験で実力を発揮できない人が多くいます。それまで一生懸命勉強しても、ちょっとした計算ミスで予想よりできなかった・・なんてことはよくありますね。だから、実際受ける大学の試験ではない模試の成績はあくまで参考程度にしかならないのです。

しかしながら、受験生には志望校合格という目標を達成するため、何らかの道しるべが必要です。そして、まずは「最低判定以外であること」がとても大事です。当塾では生徒さんの短期目標として本番形式の塾内模試を行うと共に、アウエーでの本番に慣れる目的で外部模試を積極的に受けに行ってもらいます。自分の弱点を直視し、足りないところを改善していける素直な姿勢、合格するには大切な要素ではないでしょうか。