共通テスト模試の得点率が下がっている!?
待望の河合塾全統模試の共通テスト得点率(50%合格可能性)が更新されました「自宅受験も可だった第1回目の全統共通テスト模試のデータにノイズがあったのでは?」との読み通り、多くの大学の目標得点率が下がっていました。通常は模試を受ける毎に慣れていくので得点率は上がるはずですが、予備校界の噂通り自宅受験組の中には監視員のいない環境でズルした人もいたのでしょう。
生徒さんの多くが志望する国公立医学科の得点率を疑惑の?全統第1回共テ模試後と第2回模試後で比べると興味深い傾向が読み取れます。理系5教科7科目900点満点で得点率が、
①1ポイント(9点)上がった医学科:
東大理3(全国最高の91%)、長崎(81%)、鹿児島・札幌医科・弘前(80%)
★思考力の高い理3受験者は共通テスト慣れして更に得点力Up!長崎医・鹿児島医を独占する「先取り学習」組の青雲、ラサールなど私立中高一貫校の受験生も演習やりまくって伸ばしたのでしょうね。
②前回と変化なかった上位医学科:
京都・東京医科歯科(88%)、大阪(87%)、千葉・横浜市立(86%)、北海道・東北・筑波(84%)など
★旧帝医・医科歯科を受ける都会の中高一貫校生はやはり思考力テストに強いということなのでしょう。
③1ポイント(9点)下がった医学科:
名古屋(86%)、九州・神戸・大阪市立(85%)、岡山(84%)、名古屋市立・広島(83%)など
★旧六医大レベルだと共通テストに若干苦戦ということでしょうか?
④2ポイント(18点)下がった医学科:
三重・奈良県立医科(81%)、和歌山県立医科・鳥取・島根(80%)
★三重大はリーディング:リスニング比率2:1にしたのも下がった原因?
⑤3ポイント(24点)下がった医学科:
滋賀医科・徳島(80%)、香川・高知(79%)
★講師の地元四国など地方では、特に公立高で共通テスト対応が遅れており、慣れ親しんだセンター英語から進歩できない教師の皆さんも「どう対応したらよいかわからず?」受験生は悲惨な状況のようです。
国公立医学科の最低ラインは79%(711点)まで下がりました。センター時代は83%(747点)以下の医学科はなかったので、皆さん苦労しているようです。英語リーディング・リスニング配点を1:1とした九州、金沢、広島、琉球、京都府立医大はリスニングで苦戦しているのも要因なのか?得点率が下がっています。共通テスト重視戦略をとる当塾にとっては「想定内の展開」で講師は俄然張り切っていますが、リスニングをはじめ高3生の伸びがまだまだ安定していません。共通テストいのち!で第3回全統、駿台ベネッセと連戦が続く共テ模試に向け執念でアタックし続けます!