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面倒くさくなった共通テスト英語!?

Nov. 02, 2021 英語テスト

他の科目も似たところはあるかと思うが、対策すればある程度努力が報われたセンター英語と共通テスト英語は、同じマーク式ではあるが似て非なるテストとなっている。これまで大学入学共通テスト模試に挑む生徒の得点推移を見てきているが、センター英語と異なる点は次の通り、

★9割以上(特にリスニング)の高得点を取るのが困難になった
共テ英語で満点を取るには、センター英語満点以上の実力が要求される。知識の活用、思考力を重視する解答プロセスに対応できる厳しい中学受験で選び抜かれた地頭の良い都市部の最上位層が有利となり、地方の上位層との格差が拡がっている。
★得点のブレが大きく高得点を続けるのが難しい
より思考力が問われるテストとなり、出題スタイルも多様化したため対策法が確立しづらい。故に模試によって得点の振れが大きく安定しなくなっている。
★解くスタミナが必要で、疲れたり、メンタルが崩れると得点し難い
公立中高一貫校の適性検査を遥かにパワーUpした量の読解を要されるので、解答スピードが足らない受験生は、問題を解き切れず平均レベルの得点で終わってしまう。

初の共通テスト本番の第1日程では複数の英文資料を条件を使って照らし合わせる問題、第2日程では複数の英文データを計算処理する問題が出され面倒くさくなった。英語が自由に使いこなせるようになったごく一部の人には特に対策しなくても「速く読み・聞き」できれば高得点が取れるので楽になったと言えるが、従来の「お受験英語」で育った人にとっては解答スピードについていけず対策しずらいテストとなっている。

ドラマ化もされ話題となっている「2月の勝者」のような過酷な中学受験で選び抜かれた受験生は、実は面倒くさいことに慣れている。SAPIXのような受験塾で小学校低学年からテストの嵐で鍛えられているうちに、面倒くさい勉強が当たり前の作業となっていく。上位層ほどこの感覚を持っている。つまり、自分が慣れている完成度がすごく高いのである。

共通テスト英語は複数の照らし合わせデータ資料など、予想問題を作るのも面倒くさいようで、河合塾、駿台、Z会のような大手でも去年の問題の使い回しでごまかし、新作をあまり作問していない。予備校が問題を作るのも面倒なものを学校や塾の先生が教えるのはさらに面倒だろう。あれだけの大量テキストをどうやって黒板に板書きして効果的な集団授業ができるのか想像がつかない。

ではどうしたらいいのか?面倒くさがらずにやって慣れるしかないだろう。どんどん経験して、要領がよくなって普通にできるようになるしかない。アマゾンで最速レビューした学研の共テ予想問題にモニター協力した東大生は形式への慣れが共通テスト突破に必要だとする。本番を意識し時間を測り、時間配分、テスト時間中の頭や目の動かし方を体得する、アメリカ通算20年の講師は、慣れは実戦演習によって培われると自ら体験してきた。圧倒的に英語が使える人が生徒と一緒に探求し考える。そんな体験を積み上げて面倒な共通テストに挑戦してもらいたい!