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大学入学共通テスト対策塾

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共通テスト英語のハードルとは?

Dec. 10, 2022 英語テスト

大学入学共通テストでは前身のセンター英語から出題傾向が一変し、複数の資料を照らし合わせスピーディーに情報を読み取る力や、思考力を重視する出題が増え、英語は速読・リスニング力が必須となった。岡山県でも大安寺中教は11月から高3英語の授業を共通テスト対策に切り替え、津山高も校内実力テストで共通テストを意識した作問を出題、就実高も11月以降数学の授業を全てマークシート演習に切り替えるなど、各校とも共通テスト本番に向け早めの対策に躍起になっている。

塾生の主力である伝統校ではセンター時代と変わらず本番2週間前のマークマラソンで対策するようだが 、短期の詰め込みでも何とかなったセンター試験とは異なり、思考力重視でやや曲がった出題がされる共通テストを直前の演習で仕上げるのは最上位層の地頭が抜群にいい人達を除き難しいだろう。当塾では高1、遅くとも高2から各予備校の全国共テ模試や塾内模試で経験値を積み上げ、膨大な問題量を処理する力を養っており高3の今の時期は仕上げの段階だ。

共通テスト英語では、大問によっては複数の資料(グラフ、データ表)などが付され、解答に必要な情報が全文に散らばっているので「文を読む」というより「情報を検索する」作業が求められる。また、資料の中に数値データが組み込まれ、解答に際して計算が求められる場合も多い。

第5問の伝記や歴史の問題では、時系列に沿って出来事を整理することが求められるが、記述の順序が分散し時系列通りとならず、人物関係も複雑に変化するので、メモを取って整理しながら読まないと混乱する。また解答時には本文と同じ内容をパラフレーズ(言い換え)した選択肢を見抜く語彙力が必要となる。まとめると、共テ英語高得点へのハードルは次のようになるだろう。

★問題の分量がセンター英語より増加し、時間不足に陥る受験生が多い
★グラフ・表などで数値データが多く含まれ、計算に時間をとられる
★解答の根拠となる情報が本文全体に分散していて特定しにくい
★時系列や登場人物の関係が複雑で混乱させられる
★本文と設問の間でパラフレーズ(類似表現)が多用されている

大学入試センターは「対策が効かない思考力問題」を目指しており、出題形式の変化も多くみられる。駿台は「共通一次もセンター試験も平均点ダウンは3年目まで続き、今年度も波乱が予想される」と語る。河合塾教育情報部も「試行調査の得点率は難化した今春のテスト結果よりも低く設定されており、まだまだ難しくなる可能性がある。共通テスト型の模試をできるだけ受験し、どんな問題が出ても慌てないようにしておく必要がある」とする。従来型の覚えた知識が評価される時代は終わり、探求的な学びによる思考力が問われる入試に変わってきている。