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共通テスト英語の壁を突破するには?

Dec. 29, 2022 英語テスト

共通テストの大学別ボーダー得点率を見ると配点が2割と最も共テが要らない東京大学の高さが際立つ。思考力重視の共通テストでは東大に受かるような地頭のいい人がより有利になったからだ。彼らは脳のキャパが十分で共テのような変化球の問題でも大量のデータ処理や複数の資料の照らし合わせなどに対応する余裕がある。逆に思考の幅に余裕のない人は長い問題文の読解や資料の読み取りでミスを連発してしまいがちだ。

共通テスト英語の過去問や、同形式の予想問題を出題する全国模試などを解いたときの実感として「制限時間内に終わらない」と感じた受験生が多数であろう。もし、自分の弱点が「読むスピード」であるなら、次の方法が有効かもしれない。

★解答に必要な「検索する」読み方(スキャニング)を身につける
共通テストのリーディングでは、最初から最後まで読んでから問題を解くよりも、先に設問に目を通して解答に必要な情報を確認してから、本文や資料から探すという手順で読み解く方が効率的だ。普段の学校の教科書の読み方とは違うので、意識的に練習しないと身につかない。同様のスキルが求められる問題(TOEICなどの民間4技能テスト)を題材に、まず設問をチェックしてから本文を検索して読む練習をしよう。

★精度を維持しながらスピードアップする練習を続ける
分量が多いので速く読まなければ解き終わらないのは間違いないが、急いで読めばよいわけではない。無理に速く読もうとし過ぎて、精度が損なわれると正答率も落ちてしまう。速読は短期間で身に付けられるスキルではなく長い時間をかけた積み重ねが必要だ。語数に応じた目標時間を決めて時間内に読む訓練をするなど、日頃から制限時間を意識して練習していけば、受験期終盤には相当なスピードアップが期待できる。速読力をつけた塾生は消去法も使って共テ模試9割超えで安定している。

★パラフレーズを見抜ける豊富な語彙力を身につける
読解問題の中心は本文との内容一致を特定する問題であり、正解の選択肢は本文の一部をそのまま抜き出すのではなく、異なる表現で同じ内容を表す(パラフレーズ)ように工夫されている。すなわち、類似表現を見抜けるだけの語彙力を身につける必要がある。単語を覚える際に単語帳に掲載されている類義語まで覚える、類似表現を辞書でチェックするという工夫をすると効果的だ。

★長い英文を読むためにもリスニングの練習を積み重ねる
リーディングの対策にリスニングの練習は効果的だ。英文をスピーディーに読めない主な原因は、読む途中でストップして日本語に置き換えたり、返り読みしてしまうことだ。リスニング試験は一定の速度で読み上げられるので止まることも戻ることもできない。リスニングの練習により音声を聞きながら英文の意味を把握できるようになると、英文を読む際の悪い癖も修正されスムーズに読めるようになる。リスニング力も伸ばせてまさに一石二鳥である。

「授業を聞いてわかる」と試験本番で「自力で問題を解ける」ことは別物だ。得点力をつけるためには問題演習を増やす能動的な学習が必要だ。解答プロセスの「速度と精度」の最適化は安定して高得点を出すのに不可欠でセンター試験以上に共通テスト用のマーク式対策が必要だ。

例えば、英語でいうと英語力+共通テスト力が要される。共通テスト力とは問題をかみ砕き「何が問われているか」を一発で理解し、問われていることに最短でアクセスして答えを引っ張ってくる即答力が一つ、もう一つはセンター英語から大幅に増えた情報量から取捨選択できる情報処理能力だろう。これらは短期間で習得することは困難なので、早い段階から実戦演習を通して生徒の感覚に染み込ませていくことを意識している。共通テストや公立中高一貫校の適性検査をはじめ、記憶中心の詰め込み型から文章読解が要される思考力型入試へ変貌しており、体に染み込ませてアウトプットできる力が問われているからだ。