全国に英検CBTのテストセンター設置!
日本英語検定協会は「大学入試英語成績提供システム」に対応する、英検の新方式のうち、英検CBTと英検2020 1day S-CBTの2020年度の実施会場として、テストセンターを全国に設置することを決定した。
今回、英検CBTと英検2020 1day S-CBTの会場について発表されたのは、次の3項目。
①新入試対応として公平なる試験実施を行うため、高校会場より高いセキュリティレベルを持つテストセンターを設置する。
②テストセンターは全国47都道府県に設置する。(ただし、 英検CBTと英検2020 1day S-CBTのいずれか、もしくは両方かは現時点では未定)
③テストセンターは常時実施する方向で進行中。受験者にできる限り柔軟な受験機会を提供できるよう、テストセンターでの常時実施を目指している。
英検協会では、各会場のキャパシティにおいて、文科省が2018年行ったニーズ調査の結果に基づき、各県に少なくとも1ヵ所以上の会場を設置する方向で進めていると報告。また、2020年度の各試験の実施概要にうちて発表が遅延していることにもふれ、謝罪するとともに、今後の決定事項については、決定次第、迅速に情報を公表していく考えを示した。
英検CBTとは”Computer-based Test”のことです。筆者は米国の経営大学院入学試験のGMAT、米国公認会計士試験をCBT方式で受験しました。プロメトリックセンターという専用回線をつないだテストセンターが全米主要都市にあり各自予約して受けに行きます。受験者毎にパソコンが必要になるので大学受験のような50万人一斉受験は不可能です。そこで毎日受験可能にして何十人かずつ処理していくのでしょう。
問題なのは現在皆さんが受けている英検に最も近い面接方式の「英検2020 2day S-Interview」が2019年はひとまず実施せずとなっていること。GTECなど他の民間英語試験が1日で完結するのと比較して現行の英検は1次筆記と2次面接の間が1ヵ月空いているのが問題視され筆記試験の翌日に(おそらく土・日で実施)面接試験を合否に係わらず実施する新方式の試験です。これもまた実施が大変で、受験生の大半が 英検2020 2day S-Interviewに殺到したら、岡山なら収容できる会場は岡山ドームぐらい?面接官の確保も大変で、講師のような英検1級合格者は強制的に召集されたりして。
しかし、東大、旧帝大が「民間試験は点数化しませーん」とグルになってシカとしてしまったために英検もやる気を完全に失っていますね。ベネッセさんもビジネスチャンス!とばかりGTEC公式問題集出しましたが過去問1回分しか公開せせず2500円なんてコスパ悪過ぎ!
ちなみに講師は英語民間試験のチョイスとしてCBT方式の英検はオススメしません。コンピューターベースで形式に慣れる機会がないこと、スピーキングの際受験生が一斉にしゃべり出すので集中できないこと、ライティングがキーボード入力なのでスマホ世代の受験生には酷な試験であることなどが理由です。忙しい受験生にはコスパが悪いと思います。
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