25年度版共通テスト英語問題集レビュー
駿台、代ゼミ、Z会、及び教学社が2025年版大学入学共通テスト問題集(河合塾黒本は前年の全統模試そのままなので割愛)を出したが、駿台・代ゼミを除き過去の旧版の使い回し問題が多い手抜き問題集だった。大手予備校でも問題数が多い共通テスト形式の問題を新たに作問する本気が見られない。受験生の皆さんの費用節約のために最新の共通テスト予想問題集を使えない順に並べると、
教学社2025共テ過去問研究(赤本)
毎年最速で赤本の教学社が出版。オリジナルの実戦演習問題に期待したが、リスニングもリーディングも昨年と同一問題の使い回しに試作問題を2問追加してごまかした手抜き本だった。分厚いが21年からの共通テスト本試が揃うので保存版としては使える。
Z会2025共テ実戦模試(緑本)
これまでZ会だけが追試も掲載してくれていたが、今年は本試のみで大ショックだった。今年もリーディングの第1回のみしか使えず、古い試行調査問題まで混ぜた手抜き問題でガッカリした。共通テスト模試を主催しないZ会は新作を作問する気はないようだ。
代ゼミ2025共テ実戦問題集(白本)
岡山校を含む全国20校舎を閉鎖した代ゼミは生徒数も激減し寂しいものだが、昨年の代ゼミ共通テスト模試を集めた白本はリーディングとリスニングを1冊にまとめて1100円とコスパがいい。予想を外したと言われたくない河合塾、駿台は前年の本試験のコピー版で模試を作る。対して代ゼミは存在感がない分冒険できるのか?独創的な作問をするので多様な問題を解かせて生徒の対応力を上げたい当塾にとっては貴重な存在だ。
駿台2025共テ実戦問題集(青本)
昨年はオリジナル予想問題が3問新作されていたので最高の評価とした。過去の青パックや駿台共テ模試の使い回しはあるが、現役生にとっては初見の問題なので良しとする。ずるいと思ったのは一昨年まで掲載していた問題の出典を削除したこと。講師のように毎年解いている人に手抜きがバレるのを警戒して隠蔽工作しているとしたら、駿台のプライドも落ちたものだと思う。
新作を作る努力もせず毎年同じ問題を買わせようとする予備校側と斬新な創作問題を生徒に解かせたい講師とのバトルは続く。大手予備校でさえ過去の模試問題をランダムに混ぜる攪乱作戦で目先を変えてくる。浪人生などはちゃんと内容チェックしないと既に解いた問題を買わされてしまうので要注意だ。
複雑な構成が要される共通テストは作る側も面倒くさいのか?各社の新作問題を作る意欲が減退し「使い回し」教材ラッシュで受験業界の拝金主義には辟易するが、めげずに入試英語オタクの講師は各予備校の新作オリジナル問題を爆速で解き、これまで世に出た共通テスト予想問題の分析も220題を超えた♪
誰よりも共通テスト英語を解き分析していると自負する講師は日本最速で各社の共テ問題集についてアマゾンにレビューを投稿している。休講期間中も問題を解いて高3生が受験する直前プレ模試までの迎撃プランも完成した。岡山の中学受験最上位に君臨する広大福山は進研模試の校内平均点が200点もある。少しのミスで軽く50番以上滑落する上位層の厚い高校だ。大安寺中教の追撃を受けているが岡山朝日の校内平均点より15点以上高い。そんなお化け学校で英語トップは厳しいと感じていたが、2022年・2023年と岡山朝日で共通テスト模試英語校内1位を合計5回取ってくれた文系女子さん2名に続き、理系トップを争う男子くんが英語に強い広福で念願の全統模試校内1位(広島県2位、英検1級もC1到達)と小さな塾でも高い目標に届くことを証明してくれ勇気をもらっている。