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お受験英語からの進化が必要!

Feb. 24, 2020 英語テスト

講師はリスニング試験が導入された2006年からセンター英語を解いてきましたが「話す力」を間接測定していた発音・アクセント・会話文問題「書く力」を間接測定していた語句整序問題など、共通テストでは約半分の問題が廃止となります。「あんな問題で学生のスピーキング力、ライティング力が向上するの?」と常に違和感を持っていたので、受験テクニックで解けてしまう日本特有の「お受験英語」問題がなくなってよかったと思います♪

これまで文科省は、学習指導要領で教育内容の標準を定め、大学の教員養成課程や研修で指導者を育て、生徒の理解度を測るために試験を行うという考えを基本にしてきました。既に高校の学習指導要領では「英語4技能を総合的に育成する」としています。「大学入試がなぜ指導要領に従わないといけないのか?」との声もありますが、高校で学ぶことと大学入試がかけ離れてしまったら、それら二つの間に挟まった高校生や教師が悩むことになります。4技能をしっかり身に付けさせ、高校生にとってのゴールである大学入試で測る。それが自然ではないでしょうか。

そもそも多くの高校では、入試に出ないことは省かれてしまいます。例えば、理科の地学などは全国の高校でわずか5%程度しか受講者がおらず、地学の教師がゼロの高校も珍しくありません。多くの高校の目標である大学入試で4技能を測れば、高校の英語教育でも積極的に4技能が教えられるようになるでしょう。

全国高校長協会の会長は都立の雄、西高校の校長さんですが、言ってることの論理が破綻してます。「英語4技能は大学入試ではなく学校の教育現場に委ねられるべき」としながら「公立高校に「話す・聞く」に対応できる教員が足らない。大学の教員養成課程を何とかすべきだ」とかお上のせいにしています。講師は英検1級、TOEIC990点満点を取得したり自ら英語力を高める努力をしてきました。高校教師の皆さんもやる気があれば自分で4技能レベルを高めることはできると思います。教員が自助努力を放棄して、教育制度のせいにするというのはいかがなものでしょうか?日本の教育の未来を心配してしまいます。

大学入試の在り方を検討する会議の会合が既に3回開かれていますが、公平性を保つためにも大学入試センターが4技能を測ることを目標に進めて欲しいです。 中国では既に国家が開発した4技能テストを毎年150万人以上が受けており、AI採点などの技術も発達しているようです。こうした仕組みを日本の事情に合うように改良すれば、少ないコストで英語4技能試験を政府が開発することもできるのではないでしょうか。 もし、大学入試センターが独自に4技能試験を作るのが困難なようなら、広島・佐賀・鹿児島大などの国立大が既に実施しているように、各大学が信頼できる英語民間試験を独自に選択し、そのスコアを選抜に用いる方法が現実的ではないかと思います。