英語5文型でガラパゴス化って!?
上智大学外国語学部英語学科、各県の英語トップクラスが集結し、1/3ぐらいは東京外大英米語学科とW合格していました(ICU教養と上智外英は試験日が同日だったので併願できず)。何故か?10年以上海外経験のある帰国子女が占める最上位クラスに入れられましたが、彼女たちはスタンフォード、ハーバード、コロンビア大等の世界トップの大学院でMBAを取りました。その中に塾講師をしながらスーツを着て授業に来る苦学生がいました。現在東京の私大で言語学の教授をされています。その彼が国際学術賞を取った論文のテーマが「5文型の論考」でした。
実は5文型を文法項目として教科書や参考書に掲載して教えているのは世界で日本だけなのです!5文型は1889年に英国で出版された本に「祖型」がみられます。しかもその著者は英文法の専門家ではなくラテン語の学者でした。さらに1909年以降「祖型」を記載する文法書は存在しないことが明らかになりました。日本の英語教育の研究者はこの事実に愕然としますが、欧米の研究者にとっては今だに日本で5文型が教えられていることの方が衝撃的!だということです。
日本の英語教育で当たり前のルールとして教えられてきた5文型は謎と誤解に満ちたものであり、気づかぬうちに日本の英語教育のガラパゴス化が進んでいたのでした。「なぜ5文型が教えられてきたか?」については、最大の利点である簡素なところが、教える者にとって楽だったことに尽きると言えます。しかし、5文型は規則性に欠けるこじ付けであり、学習文法モデルとしては適切とは言い難いものでした。以下、日本における高校レベルの英語教育法についての疑問点を上げます。
①なぜ5文型が宗教のように教えられてきたのか?
簡素なルールで教えるのが楽だから
②なぜ教師はCD流すだけでリスニングを教えてくれないのか?
教師自身が英語を話せないないし、聞けないから
③なぜ英文解釈の授業は精読ばかりで速読の練習をしないのか?
教師が英語を速く読めないから
④なぜ自由英作文の授業がほとんどないのか?
教師が英語を自由に書けないから
東大、早慶上智の入試英語レベルは文科省の学習指導要領を超えます。そして、多くの英語教師の皆さんは合格点を取れません。難関大学になるほど英語の出題範囲は無限に広がり、高2以上のクラスで例外だらけの5文型習っても効果がないでしょう。長文読解でも構造分析しながら読むと遅くなるし、筆者の主張がわからなくなってしまいます。
中学生に教えられる英語はかなり誤魔化しが効く科目でした。生徒が初学者ですので何とでもなります。しかし、今は有名講師の授業が無料動画で見られる時代、高校レベルの英文法など簡素化の神と言われるスタサプの先生で十分では?現代文も論理国語の大御所、元東進の出口先生が無料動画を始めています。
では、わざわざ塾に通ってもらう価値とは何でしょうか?英語ができる人が、生徒と一緒に問題を解き、解答に至る思考過程、問題への攻め方など、できる人の解法プロセスを生徒に体験させることだと考えます。黒板板書きの説明なんてどの参考書にも載っているし、ノート取る時間が無駄ですね。試験場に持っていけないリスニングのスクリプトも依存してしまうと逆効果です。
スーパーイングリッシュでは、地方では珍しい、受験英語を極め、実用英語も米国のトップ大学院、通算20年の米国滞在生活で体得した圧倒的な英語力を持つ講師が入試改革で新たに求められる受験英語力を伸ばします。むやみに生徒の数を追わない少人数制の塾ですので変化への対応も機敏です。お互いに切磋琢磨し目標を実現しようとする執念を持った生徒さんを歓迎します!