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共通テストの平均点はそれほどは下がらず!?

Jan. 30, 2021 大学合格戦略

初めてとなる大学入学共通テストでは、思考力・判断力が問われる新傾向問題となり、難化が予想されていた。しかし、いざふたを開けてみると5教科7科目の平均点は前年のセンター試験を上回った。毎日新聞が最新詳報を報じたのでまとめてみると

河合塾教育情報部は「事前の想定では、共通テストに替わって平均点ダウンを予想していましたが、結果として前年のセンター試験と大きく変わりませんでした。現役生を中心にコロナ禍で危機感を持って予想問題に取り組むなど、頑張った結果。大変な年によく健闘したと思います」

ただ理科の生物、公民の倫理など局所的に平均点が大幅アップ。生物と化学、倫理と政治・経済の間に20点以上の平均点差が出たため、点差を15点に縮小させる得点調整が行われた。駿台教育研究所は得点調整の影響を「公民は選択する受験生が少なく影響は限定的だが、理系の大半が受けている化学の影響は大きい。得点調整があっても見かけ上の目標ラインが上がるだけで、全体の順位は変わりません。ただし、2次試験との総合点で争う際のハンディキャップは少なくなります」

学部志望状況は、理系学部の人気が文系学部より高い「理高文低」が続く。理系学部の中では医と薬の人気が高い。それでも河合塾は医学部医学科への強気の出願を勧める「共通テストの平均点は上がりましたが、得点率8割を超える上位層は前年より減っています。医学部のボーダーラインも昨年よりダウンした大学が目立ちます。2次対策をしっかりしてきたのなら、志望者が増えていても出願を勧めます」

岡山の伝統校、四国の医学部大好きな私立中高一貫校でも模試で740点から780点ぐらい取れてた子が本番で30点から40点近く落としたようです。地方国立医学科はボーダー前後で団子状態となり、例年以上に2次勝負となる様相。入試改革初年度は易化するという歴史を踏襲し、平均点は少し上がりましたが「6割は取らせてあげるけど、9割以上は難しいよ」とマス層の不満を和らげる絶妙の難易度調整だったのではないでしょうか?来年は目標平均点5割を目指し本気出してきくると思います。例年1割ほど難度が上がる明日の「第2日程」の追試問題には注目しています。

また筑波、お茶の水女子、横浜国立など首都圏の準難関大学では新型コロナ感染拡大の状況次第では、地元国公立大に志望変更する地方の受験生も増えそうなので注意が必要です。ベネッセ教育情報センターは「共通テストの第2日程ができたため、今年は出願までの期間が長い。新型コロナの感染状況次第では、各大学の2次試験の実施に変更が出ることも予想されるので、例年以上に最新の状況を得ることが大切です。その上で共通テストの結果に一喜一憂せず、最後まで諦めずに頑張って下さい」とのこと。

当塾でも第1期生の2次決戦に向け死力を尽くしています。国立文系・理系の生徒さんの志望大学は2次英語の配点が1/3から半分と高く、特に学校で殆ど習わない自由英作文の出来で大きく差がつきます。自由英作文は高2の時から添削で鍛え上げてきました。2次試験直前まで全集中で援護射撃する覚悟です!