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地方ほど国公立医学科志向が強い

Feb. 05, 2022 大学合格戦略

オミクロン株の第6波が襲う中、今年の出願動向はどうなるのか?駿台教育情報研究所は「今年は去年より地方から東京圏や近畿圏の難関大学を目指す受験生が増えている」受験生の難関大チャレンジ志向を反映し、模試の結果を見ると、東大志望者は理系だけでなく文系でも増えていたが「共通テストの難化で平均点が下落した結果、再び地元志向が強まる可能性もある」と語る。

近年競争倍率が下降気味だった最難関の医学部だが、今年は人気が復活しそうだ「コロナ禍で医療系に関心を持つ受験生が増えたこと、経済の先行きが不透明な中で手に職をつけておきたい受験生が増えていることが影響しているのではないか」と駿台は分析する。

東大・京大と国公立医学科の合格者を学校別に集計し、どちらの人数が多いのかを見ると、東大の地元である関東・甲信越、京大の地元である近畿を除き、他の地域では医学科合格者が多い。地方有力校は公立も含め医学科人気が高いことがわかる。

昨年の国公立大学医学科合格者数を国公立大学合格者総数で割った「医学科占有率」を見ると、1位・2位は九州の久留米大附設(50%)・ラ・サール(39%)、3位は北海道の北嶺(38%)、4位は四国の愛光(37%)と大都市圏以外の高校が占めた。久留米大附設は国公立大合格者180人の内半分の90人が医学科に合格し全国トップの医学科合格率だった。

私立医大が多く立地する首都圏は私大志向が高いが、その他の地域では国公立大が人気だった。ところが最近では首都圏でも国公立大志向が強くなってきている。入試改革元年だった昨年は中高一貫校が強みを発揮しトップ20は私立・国立の中高一貫校だった。中高一貫校の強みは先取り学習による進度の速さだ。コロナ禍で3カ月にわたる全国一斉休校が行われた昨年は、高2で高校単元を一通り終わらせ、高3は過去問演習に集中できた私立中高一貫校が医学科などの現役合格者を増やした。

河合塾共通テストトライアルを受験した全国の高校生にアンケートを取ったところ、約6割の高2生が何らかの共通テスト対策を開始しており、大半の生徒が「特別な準備が必要」と回答していた。難関大学を目指す場合「他の受験生より先に目標レベルに到達すること」が合格に直結する。今週末は高2生の進研共通テスト模試デビュー戦、公立伝統高の校内トップは2年連続で塾生が取ってくれた。今年も鍛え上げてきた生徒達の健闘に期待したい!