共通テスト本試英語を解いた感想
第2期生の皆さん、津波や事件など大変な状況の中、共通テスト本試お疲れ様でした。英語はアメリカ高校留学までして伸ばしましたが、地理は先天的に得意でした。今年の地理Bの地誌は10年ぶりにアフリカを予想しましたが、出題はラテンアメリカ・オセアニアと去年の北アメリカ(的中で香川医に受かった生徒は97点!)に続き新大陸が出題されました…演習した英語長文の中にブラジルやチリについての話があったので潜在記憶が活かされたことを祈っています。
リスニングは形式が不変で去年より聞き易かったので割愛し、リーディングは引っ掛けを機雷掃海しながら15分ぐらい余して満点でした。2週間後の追試を解くのも楽しみにしています。最も注目していた配点は去年と同じでしたが全部正解問題が3点増の15点ありました。全部解き切れなくても前半の問題で50%は取らせてあげるという頑張ってきた受験生への配慮がうかがえます。
自ら解いた感想を言わせてもらいます。リーディングはデータ表が去年より少なく、時間を食う面倒な計算を要する照らし合わせ問題が減り易化していました。が、全体的に多面的な情報処理を求められ語数も更に増えてました。やや去年の第2日程寄りでした。大手の模試や予想パックはほぼ第1日程寄りだったので驚いた受験生もいたでしょう。
内容的には試行調査で出題された料理レシピ問題は出ませんでしたが、大問1で料理本が出ました。国語は現代文も古文もかなり癖の強い内容が出ましたが、英語の大問5は発明家の伝記文、大問6も朝型と夜型の人(健康テーマ)とプラスチックのリサイクル(環境テーマ)という典型的な内容でした。塾生に常日頃から説いているように「速く正確に読め、英語が聴ければ」得点できたでしょう。
共テ問題を掲載した新聞に防衛医大(一次)合格23名!と早々と合格速報出してましたが、人口比では24名と異常に多かった香川県の防医合格者(岡山県は8名)は昨年に続き殆ど高予備生でした。香川医、愛媛医の後期が廃止され保険がかけられなくなったため、難関医学科に挑む上位層には防医を前受けさせているのでしょう。一つ間違えば2浪目突入なので必死ですね。共テは上位を押さえつける試験なので去年8名だった800点以上を今年は何人出せるか注目です。
大手予備校は揃って英語は「昨年並み」の難易度との講評でした。生徒を見ていて感じますが、大幅に分量が増えたリーディングは80分通して解く訓練をしないと効果がありません。最後の20分~30分でスタミナ切れする子がほとんどだからです。学校では50分前後の授業時間内での切り取った演習しかできませんが、それで「できた」つもりになっても本番の緊張感の中で問題量に圧倒されてしまう場合が多いです。当塾では110分のフル模試で本番力をつけてもらいます。今年の共通テストは理数科目の難化で2004年以降最低(数IAは歴代最低)の平均点が予想されます。去年激変した英語は比較的平和だったので少しほっとしています。