24年度版共通テスト英語問題集レビュー
駿台、河合塾、代ゼミ及びZ会が2024年版大学入学共通テスト問題集を出したが、どれもオリジナル新作問題が少ない手抜き問題集だった。大手でも面倒くさい共テ形式の英語問題を新たに作問する気がないようだ。生徒の皆さんの費用節約のために最新の共通テスト予想問題集を使えない順に並べると、
教学社2024共テ過去問研究(赤本)
毎年最速で赤本の教学社が出版。オリジナルの実戦演習問題に期待したが、リスニングもリーディングも3年前の使い回しで、長年のセンター試験の過去問でページ数を稼いだ分厚く重たいだけの手抜き本だった。 それに加えて共通テスト新課程攻略問題集とかいう、駄作だったSmat Startシリーズの焼き直し本まで出してきたがこれがまた使えない。リーディングとリスニングの2冊セットは割高だと思う。
河合塾2024共テ総合問題集(黒本)
リーディング・リスニング共に去年の全統共通テスト模試過去問4本と、今年の共通テストの本試しか掲載されてない。最新の本試を研究して作問したオリジナル問題がゼロというのは2大予備校としていかがなものか?河合塾英語チームのやる気の無さを感じる。
Z会2024共テ実戦模試(緑本)
直近2年分の問題集はリーディングの第1問目だけ目先を変えた前年度の使い回しだったが、今年もリーディングの新作は第1回のみで使い回し傾向は変わらずガッカリだ。ただZ会は本試のみならず追試も載せてくれるので有難い。予備校の模試は予想を外すのを恐れてか?前年度本試のコピー問題ばかり出してくるが、最も翌年の本試に出題されない形式を解かせるのはどうなのか?受験者が少ない追試で次年度以降の新傾向を試してくることもあるので追試は必ず塾生に解かせている(本試を見れて有利なので追試は1割程度難度を上げており悲惨な結果になるが)。
代ゼミ2024共テ実戦問題集(白本)
岡山校を含む全国20校舎を閉鎖した代ゼミは生徒数も模試の受験者数も激減し寂しいものだが、昨年の代ゼミ共通テスト模試を集めた白本はリーディングとリスニングを1冊にまとめて1100円とコスパがいい。前年の本試験のコピー版である河合や駿台の模試と比べて、予備校の影響力が減った分冒険できるのか?独創的な問題が多く予想問題としては意外と使える。他社より易しめなので塾生に自信をつけさせる目的で使っている。
駿台2024共テ実戦問題集(青本)
昨年はオリジナル予想問題が3回分新作されていたので最高の評価とした。今年もリーディングは3作新作していたが、リスニングは21年度の最終予想(青)パックや22年度の実戦問題集の使い回しだった。ずるいと思ったのは昨年まで掲載していた駿台模試など問題の出典を削除したこと。講師のように毎年解いている人に手抜きがバレるのを警戒して隠蔽工作しているとしたら、駿台のプライドも落ちたものだと思う。
新作を作る努力もせず毎年同じ問題を買わせようとする予備校側と斬新な創作問題を生徒に解かせたい講師とのバトルは続く。天下の駿台でさえ過去4年間の模試過去問を混ぜる攪乱作戦で目先を変えてくる。しっかり内容チェックしないと既に解いた問題を買わされてしまうので要注意だ。
複雑な構成が要求される共通テストは作る側も面倒くさいのか?各社の新作問題を作る意欲が減退し「使い回し」教材ラッシュで受験業界の拝金主義には辟易するが、めげずに入試英語オタクの講師は各予備校の新作オリジナル問題を爆速で解き、これまで世に出た共通テスト予想問題の分析も180題を超えた♪
岡山では誰よりも共通テスト英語を解き分析していると自負する講師は「日本最速」で各社の共テ問題集についてアマゾンにレビューを投稿している。これから生徒が受験する全統・駿台プレなど本番直前の共通テスト模試までの迎撃プランも完成させることができた。まずは35万人近くが受験する夏の天王山、河合塾全統共テ模試を撃破したい!おととしは県立伝統校から99%(校内1位)、去年は96%(同4位)取った生徒を出すことができた。今年も国立大附属の生徒さんから93%取れたと報告が届いた。英語は問題が試験毎に変わりパターン対策での再現性がないので、どんな問題が出されても9割以上で安定できる脳のスタミナをつけてもらっている。