民間試験より共通テスト英語の方が重要!?
2020年度入試の英語についてはTOEICの撤退、英検2020の従来型面接方式断念など民間検定試験の混乱が注目を集めていますが、大学入試センターが作問するセンター試験に代わる大学入学共通テストの英語の方がずっと重要です。
発音・アクセント・文法問題が廃止されリスニングの配点が100点と倍増しリーディングのみの筆記と均等配点になることも一大改革ですが、ウェブ広告、料理レシピなどの実用的題材が出題されるテスト内容の変化にも要注意です。また、過去問もない中現在のセンター英語のように潤沢に対策本が出版されることも考えにくく、問題数をこなして練習することも困難になることが予想されます。それぞれのセクションにフォーカスを当ててみると、
①筆記リーディング
リーディングでは全般的に単語数が増えます。センター英語は2012年から平均して4000語台で推移していましたが、一気に5000語を超えてきました。試験時間80分の中で、問題を解いたり考えるのに30分使うとして、50分で全ての単語を読み切るには108WPM(Words per Minute)が必要です。日本の高校生の平均的なスピードが60WPMと言われていますので、長文全文読み切るのは厳しいレベルです。また、発音、アクセント、文法問題が廃止、長文読解のみとなり、その問題の指示も英語で出されます。さらに解答方法も消去法などのテクニックが通用した4問択一式だけではなく、全部正解、過不足なく正解が求められ、答えが1つとは限らない問題が出るようになります。その上出題レベルも英検2級以上の問題が6割以上となります。
②リスニング
リスニングでは、読み上げ速度がアップします。1分間に120語の読み上げが1分に140語となります。また、全て2回読みだったセンター英語とは異なり、読み上げが1回のみのパターンも半分出題されることも難易度を上げます。センター英語では1回目であたりをつけ2回目で確認してマークできていたのが、1回勝負となりましたのでこれまで以上の集中力が必要となります。
以上、まとめるとセンター英語より難度がアップし、知識の量と処理スピードが問われる問題構成なので、多種多様な英文、英語の音声に触れておくことが重要になってきます。
スーパーイングリッシュでは検定試験として文科省が認めたGTEC、TEAP、英検準1級などで多様な英文、1回読みリスニング問題を生徒さんに体験してもらい、センター英語以上に差が拡がる共通テスト英語で高偏差値を確保することを新たな入試対策の第一の目標にしています。理系最難関の国立医学科でも配点の高い英語を得点源に現役合格をサポートしていきます!