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2025年度の国立大学入試を終えて

Apr. 02, 2025 大学合格戦略

一昨年は前期合格発表の最後を飾る東大・京大で岡山朝日の塾生が現役合格を果たしてくれ、昨年は共通テストで高得点がとれた朝日生が岡山医地域枠欠員2次募集まで受けたので3月末まで戦った。今年は前期で終わり愛媛大医学科へ1名、これまで岡山の塾なのに進学者がいなかった岡山大に現役で2名(理学部生物学科、医学部看護学専攻)、既卒生が再挑戦で雪辱を果たして医学部医学科と一挙に3名の岡大生が誕生した!今日の入学式(ジップアリーナ)での教え子の晴れ姿が目に浮かぶ「みんな岡大入学おめでとう!」遠く四国からお祝いの言葉を送らせてもらいます。

もちろん全員合格を目指しているが、塾生の志望校のレベルが高いので毎年受かるかどうか紙一重の戦いとなる。今年のエースがまさかの残念だったのは痛恨の極みだ。国立医学科入試が地方大学まで都会の強豪たちが攻めてくる仁義なき戦いであることを改めて思い知らされた。その医学科では数学が難化し多数の地元生が2次逆転されて、授業料最安の国際医療福祉大(塾生が阪医とW合格)など私立医大に進学する人もいた。英語力は塾内模試や自由英作文の添削で概ね測定できるが、数学・理科の2次力の把握は進研・全統模試では難しい。東大・京大のような冠模試が実施されない地方国立大志望者の2次力がもっとわかる方法があればといいなと思う。

今年は国語・英語Rの易化、新課程入試の目玉だった情報Iが簡単なご祝儀相場だったこともあり共テ高得点者の強気の出願が目立った。理系最難関の国立医学科では2年連続国公立医学科前期最高倍率を記録した愛媛医(塾生が推薦合格)の182名をはじめ中四国の6つの医学科で約380名、九州の4つの医学科でも約300名の足切り退場者が出る大激戦で浪人生を多数確保できた各予備校さんは宣伝を去年ほどしていない。これら地方国立医学科の倍率が軒並み上がったのは「旧課程の経過措置がある今年で終わらせたい」旧帝医学科など上位国立大を目指してきた浪人生の安全志向が表れた結果(岡山県は現役生が不振だった)ではないだろうか。2027年度から岡山や四国3県の「医師多数県」の地域枠を占める臨時増員が削減されていく方向だ。

当塾は国立医学科を目指す生徒が多い。現高3生が受験する26年度入試までは現行の臨時増員が延長されると決まったが、ついに27年度以降、臨時増員枠が多い地域枠で岡山など中四国5県をはじめとする医師多数県の定員を減らし、東北などの医師少数県に割り振る方向に厚生労働省が舵を切った。各県の地域枠推薦合格者の中にも共テ9割余裕で取った徳島文理の生徒会長のような一般枠でも合格できる学力の高い生徒が相当数おり、臨時増員が打ち止めになると今でさえ熾烈な競争が更に激化することは必至だ。一年先の予測も困難な今の時代においては、受かる大学を合格可能性が高い現役時に一発で仕留め、1年でも早く医師になることを最優先して欲しいと願いながら各生徒さんの強みを活かした最適な受験戦略を日夜考えている。

共通テストも5回経験して、国公立医学科受験というゲームは2つのリーグに分かれていることに気づいた。岡山医以上の旧六・旧帝医学科をプロサッカーのJ1、地方国立医学科をJ2に例えると、今年度はJ1とJ2で異なる現象が起こっていた。
★旧帝医学科など上位国立医学科で合格高校が分散
今年のJ1では東大合格者117名と3ケタに乗せた筑駒が理3合格者も2ケタ15名出して首位を奪還!昨年12名ずつ合格者を出した灘が9名、桜陰が7名、開成(昨年と同じ東大149名で44年連続トップ)が5名と減らした一方、札幌南、高崎、新潟など各地方の公立トップ、3年連続東大理3(2年連続慶応医W現役合格)合格者を出した徳島文理、京大・阪大・東京科学(旧医科歯科)大医学科に現役合格させた岡山朝日などから地方の神童たちが都会の秀才を落としていた。共通テストが易化して9割半ば以上取れた地方の天才たちに挑戦する勇気を与えたのだろう。この傾向は他の旧帝医学科でも見られ北大医学科では北海道公立トップの札幌南が2ケタに届かず8名、名大医学科でも国公立医学科合格者連続1位の王者東海が昨年33名から28名へと減らして合格者を出した高校数が増えていた。
★地方国立医学科では都会の進学校の侵略が止まらず
一方、四国・山陰などJ2の地方医学科では、逆に都会の進学校から落としたきた強豪たちに地元高校生が競り負けるケースが目立った。今年の東大合格者発表で注目されたのは日比谷の80名(前年比20名増)、横浜翠嵐(30名増)の74名と公立トップ2校の大躍進だった。その都立トップの日比谷から岡山医に1名、翠嵐に続く神奈川公立2位の湘南高校から2名の現役生が徳島医に合格、共学日本一の渋谷幕張から岡山医2名(C1帰国生?)、愛媛医、高知医、徳島医1名ずつと中四国の4医学科に降りてきたり、女子校医学科合格力で桜陰に次ぐ東京の豊島岡女子から高知医まで落としてきたりで、羽田から空の便が便利な四国の医学科はどこも関東の有力校のターゲットになっていた。各県とも地域枠推薦以外で県内生が地元の国立医学科に合格するのが年々難しくなっている。

理系の上位層がひしめく国公立医学科受験は多くの変数が刻々と変化する情報戦だ、マーク式が得意なのか、記述問題の方が得意なのか?標準問題高得点型なのか、それとも難問低得点型なのか?受験校の配点が合っているのか?昨年の受験情報と倍率の隔年現象、入試科目の変更点など、カオスな情報を生徒さんの現役合格に活かしていかなければならない。2024年卒の予備校で再起を期した4期生の3名が無事に国立医学科(阪大・岡大・高知大)に合格してくれて、23年卒の3期生5名に続き5名全員合格を完成してくれた。無念にも予備校に旅立った女子さんが今年は確信の持てる戦いをして来年の春、5期生の全員合格を完成してくれるのを心待ちにしている。