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マーク式問題の傾向変化!?

Dec. 22, 2019 英語テスト

日本経済新聞は、英語民間試験、国語・数学の記述問題の二枚看板を失った大学入試改革は「センター試験から大学入学共通テストに名称が変わっただけ、今のセンター試験と何ら変わらない」とコラムで書いていました。これってトランプ大統領が大好きなフェイク・ニュース級の勘違いだと思います。天下の日経新聞でさえ新しい大学入試を正しく理解していないとは大ショックです。

40年間続いたセンター試験から変革される主なポイントは次の通り、
1.マークシート式問題の出題傾向が変わる。
現行の学習指導要領が高校に育成を求めている「思考力・判断力・表現力」を評価できるように、文科省は記述式の導入と共に、マーク式の改革も目指してきた。全ての科目で、社会や日常生活での出来事を題材にし、複数の資料を読み解いて解答する思考力問題を大幅に増やす。
2.英語の問題も大きく変わる。
①センター試験の筆記試験では間接的に「話す・書く」力を測ろうと、発音・アクセント・語句整序問題などが半分程度出題されていた。だが、共通テストでは、単独の文法問題などを廃止し、長文のリーディングに特化することになった。読む量も大幅に増える予定。
②センター試験では2回ずつリスニングの問題文を読み上げてきたが、共通テストでは民間試験の出題形式である1回読みを半分混在させる。実社会で英語を使う場面を想定して1回読みにすべきという声に配慮した。
③センター試験では筆記200点、リスニング50点だった配点も変わる「英語4技能をバランスよく伸ばす」という文科省の目標に応じて、リーディング・リスニングとも均等配点の100点ずつとした。

英語民間試験の活用は見送られたが、大学入試センターは新たな出題方針は変更しないと発表した。駿台教育研究所は「民間試験と記述式問題が見送られても、従来のセンター試験にそのまま戻ると考えるのは甘い。初めて見る資料を読み解く新傾向問題などで思考力を測るという大きな流れは変わらないだろう」と安易な考えに警告を鳴らす。

国立大を目指す東京都の高3女子は、1月の最後のセンター試験で浪人した場合は共通テストを受けることになる「夏に高2の後輩が受験した共通テスト模試を見せてもらったが、普段解いているテストと全く異なり、とても驚いた。これは浪人できないと思った」と話した。都市部の私立進学校では、最近の授業やテストで、共通テストの試行調査で出題されたような、複数の資料を読んで答える思考力問題が増えているという。

さすが駿台さん、大学入試改革の核心は英語民間試験や記述問題ではなく「マーク問題の傾向変化」だと理解されていますね。講師も同感です。駿台高1模試優秀者で夏の駿台セミナーに招待された高2さん、河合塾全統模試で英語Sレベル以上の高1さんでも共通テスト模試では普段通りの高得点が取れていません。まさかうちの塾生さんだけができないのではないでしょう。4つの全国共通テスト模試が出揃う来年「2月ショック」が駆け巡るかもしれません。