リスニングが苦手な皆さんへ
「リスニングが聴けなすぎて「耳がついてないんじゃないか?」説が出てきました(泣)」とある受験生が絶望感漂う気持ちをツイッターでつぶやいていました。配点が100点と倍増する共通テストリスニング、解答数はセンター英語の25問から37問に増え、1回読みの問題が全体の約2/3を占めるため、受験生の負担が増すのは明らか。不安を感じている皆さんへリスニングで点数を取るために必要なスキルを紹介するので参考にして下さい。
1.正確に聴きとるスキル
先日リスニングの講義でwaterのアメリカ発音は日本語の「ウォーター」ではなく「ワーラー」のように聞こえると生徒に説明しました。英語の音声と日本語で頭に浮かぶ音声との間にギャップが生まれ、異なる音が聞き取れない場合が多くみられます。まず「音声変化」に慣れなければなりません。特に入試のリスニング試験で出題されるアメリカ発音では、単語間の音を同化・融合したり、別の音に異化させたりするからです。また「強弱やリズム」にも慣れる必要があります。名詞や動詞、形容詞など、文中で重要な意味を持つ単語は強く長く発音されやすい。一方、冠詞や前置詞などは短く弱く発音される。この強弱とリズムについても日頃から自分で音読して慣れるように心がけよう!
2.素早く発話の意図を理解する力
リスニングとリーディングの大きな違いは、自分でペースを決められない点だ。共通テストの試行調査では平均して1秒あたり2.7語分の情報処理が求められた。このスピードについていけるよう聞き取った情報を素早く頭の中でイメージ化する訓練が必要だ。また、話者が必ずしも主張したいことをそのまま言葉にするとは限らないので、その言葉の裏に隠された真意をくみ取ることも必要となる。
3.話の細部を理解する力
試行調査では天気・数字・位置関係など発話内容の細部について解答する問題が出題された。「数字」の問題で、最初に登場した数字が正解になることは少なく、後から情報が追加され計算が求められる場合が多い。「位置関係」の問題は、前置詞や副詞を聞き取りながら何が?どこにあるか?に注意して解答することが求められる。
4.話の全体を理解する力
共通テストでは、話者がテーマに対して賛成なのか反対なのかを判断する問題や、話者の主張に合致するものを選ぶ問題が出題される。話全体を通じて「要するに何が大事か?」をつかみとるスキミング(大意取り)の練習が必要だ。約2分間の講義を聞きながら、情報の因果関係、対比などを整理し解答を要される問題ではメモを取りながら聞く練習をすることもオススメする。
5.何を聞き取るか狙いを定める力
共通テストのリスニングで導入される1回読み問題では、少しでも油断すると話を聞き逃してしまう。英語を漫然と聞いてから設問を見て答えるという手順ではなく「問題文を先読みし必要な情報を抜き取る」という手順を厳守し、集中力を切らさないことだ。そのためには音声を聞き始める前の準備が極めて重要。問題に記載されている図や表、注釈は周辺情報の宝庫である。選択肢を見比べ、共通点や相違点に目をつけておこう。そして自分が欲しいと思っていた情報が聞こえてきたら瞬時に反応できるよう日頃から訓練しておくことが大切だ。
センター英語より問題数が増え配点が高くなり、リスニングでの失点が総得点に大きく響くようになります。問題作成方針には「学生の日常生活を想定した実際のコミュニケーションに関わる状況の設定を行う」とあり「これからの時代、ただ机の前に座り英語を学習するだけではダメ」との発想が見て取れます。スーパーイングリッシュでは普段からTEDのような動画や生徒さんが好きなスポーツなどの英語放送などを通じ、生の英語に触れ、続ける習慣をつけるようコーチングを行います!