共通テスト追試験はお得なの?
文部科学省は、2021年度の大学入試をめぐる高校、大学関係者らとの協議を開き、大学入学共通テストや国公私立大の個別試験を予定通りの日程で実施する方針を決めた。大学センター試験に代わる共通テストの本試験の日程は予定を変えず2021年1月16日・17日とする。地方の公立高校を中心に休校による進度の遅れを理由に日程を遅らせて欲しいという要望もあったが、全国の高校にアンケートをとったところ7割近くが現行の日程を支持したとのこと。
平時は本試験の1週間後に東京と大阪の2カ所のみで行ってきた追試験は2週間後の1月30日、31日に全47都道府県に拡大して実施する。さらに病気などで受験できない場合の特例追試もその2週間後に実施する。本来追試は病気などやむを得ない事情で受験できない人のみ対象だか、「新型コロナウイルス対策の休校による学習の遅れ」を理由に現役生は出願時に追試を選ぶことも可能とする。追試の呼称により受験生が選択しづらくなるとの配慮から本試験を「第1日程」追試験を「第2日程」とした。なお、学習の遅れが想定されていない既卒生は「学習の遅れを理由とする第2日程での受験」は対象外となる。従来通り本試験と追試験の得点調整はしない予定。
病気等で第2日程も受験できない人たちの特例追試ではセンター試験と同じ形式で天変地異などに備えて作成していた「緊急対応問題」が利用されるようです。全国規模の追試実施には前例があって、2010年も新型インフルエンザ流行により追試の日程を通常の1週間後から2週間後に変更し全国47都道府県で行われました。
経験者ゼロ、過去問のない共通テストですので、一見、本試験問題を見てから追試験受けさせてもらった方が有利かも?と考えてしまいがちですが、センター時代から一般に追試験の難易度は本試験の約1割増しとか言われてきました。余分に勉強時間を与えられた上にその年度の出題傾向も見た上で受験できるというアドバンテージがあるので、ある意味フェアな考えだと思います。
しかし、前期の出願スケジュールが2週間も遅れてしまうと大きなデメリットが生じます。特に共通テストの自己採点を最も評価してくれる大学を探して北は旭川医大から南の琉球大まで大移動する国公立医学科志望者にはこの2週間は出願を決めた大学の2次試験対策の時間として大変貴重ですので、追試験受験はあまりおススメできません。私立大の入試も2月上旬からの関関同立を皮切りに中旬にはMARCHなどの日程が迫ってきますので宿泊を伴う受験日程が厳しくなります。
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