共テ英語リーディング・リスニング配点比(国公立医学科編)
大学入学共通テスト初年度の医学科のある国公立大学の英語リーディング(R):リスニング(L)の配点が確定しました!最後まで配点比率を公表していなかった7大学のうち、山形、金沢、京都府立医大、琉球大がリスニング重視の1:1、和歌山県立医大は3:1、富山、宮崎大はリーディング重視の4:1陣営へ合流するという両極端に分かれる結果となりました。地域ごとの動向、そして特に注目すべき大学をみてみると、
北海道・東北地区
旧帝医標準の3:1配点の東北大と唯一保守的な4:1配点とした秋田大を除き、北日本は北海道の3医学科と青森の弘前、そして最後に発表した山形大と1:1配点が占めました。福島県立医科大も3:2とL重視なので、北の高校の英語科は生徒のリスニング強化に奔走していることでしょう。秋田大は東北のリスニング難民が押し寄せ倍率Upとなりそうです。
関東地区
東大が7:3と3:1配点の京大・阪大などライバル旧帝大に対しマウントをとってきましたが、3:1の東京医科歯科大を除き、旧六医大の千葉、新潟、難関の横浜市立、筑波大、抑えの群馬大などは意外におとなしく4:1配点でした。
中部・北陸地区
旧六医大の金沢大が唯一1:1配点でマウントとってきたのには驚きましたが、福井、岐阜、浜松医科大は3:1で旧帝の名古屋大に合わせてきました。一方、信州、富山、名古屋市立大は4:1と保守的でした。地味な三重大が2:1とL重視の方針をとりましたが、リスニング難民の三重大離れが起こるのでは?立地も良い名市大は人気化しそうです。
関西地区
今回和歌山が同じ県立医大の奈良に合流し京大・阪大の旧帝グループに加わったことで、関西はややリスニング重視の3:1が主流となりましたが、神戸、滋賀医科大が保守的な4:1です。難関10大学に食い込む神戸大は「普通の地方国立大と一緒にされるのは嫌!」と来年から3:1くらいに上げてきそうな気がしますが・・関西では 京府医大のみが1:1配点と男気溢れる方針を出しました。
中四国地区
旧六医大の岡山大をはじめ4:1配点の大学が大多数ですが、英検準1級など4技能試験合格で共通テスト英語みなし満点してくれる広島大が1:1配点を貫き異彩を放っています。全国の医学科で最も共通テスト配点が高い徳島大、9:1と全国で最もリスニング配点を減らした愛媛大など個性が光る地方大学が揃っていますね。
九州・沖縄地区
絶対王者の九州大に続き、何げに地味な大分、琉球が1:1のリスニング重視に、英語民間試験をみなし満点する鹿児島や佐賀大は3:1、旧六医大の熊本、長崎、そして今回発表の宮崎大が4:1と3分割されました。
後期入試での復活合格への影響は?
後期のみの募集で前期でやらかした受験生の最後の砦となる山梨大の1:1配点は衝撃的です!2次試験に英語がない分共通テスト英語は600点あるので、Lが半分の300点!も配点されます。更に後期の定員が多い奈良県立医大や岐阜大も3:1なのでリスニングで得点できないと後期復活は難しくなるでしょう。
難しくなりそうな医学科は?
恐怖医大!?と呼ばれる京都府立医大が1:1配点のようです。工学部など他学部と共通の問題が標準的な地方総合大学とは違い単科医大なので容赦なく難問を出してきます。旧六医大で唯一1:1配点とした金沢大も難易度Upしそうですね。
実は国公立医学科志望者の多くは最後まで受験校が決まりません!?最上位層以外は、共通テストの自己採点で北は旭川医大から南は琉球大まで自分の得点を最も評価してくれる医学科を探して全国を大移動するからです。理系最難関で1点を争う医学科志望者にとってリスニングの配点は人生を左右することにもなりかねません。スーパーイングリッシュでは最新のデータを分析し生徒さん1人1人に最適な合格戦略をアドバイスしてまいります!