共通テスト第2日程の出願者がゼロだって!?
大学入試センターは、来月1月に初めて実施される大学入学共通テストの確定出願者数は合計53万5245人だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による長期休校に配慮して設けられた「第2日程」を選んだのは0.1%に当たる718人で、青森など10県ではゼロ。岡山は7人、広島9人、香川4人だった。
第1日程は1月16日、17日、全国681会場で実施。第2日程は、在籍する高校の校長に学習遅れがあると認められた現役生のみを対象として同30日、31日に全ての都道府県に計64会場が設けられた。2月13、14日には体調不良などで第2日程を欠席せざるを得なかった受験生向けの特例追試験(旧センター試験方式)を設け、東京芸術大と神戸大の2会場のみで実施される。
出願者数の内訳は、今年1月の最後のセンター試験から既卒者を中心に約2万人減少した。来年3月に高校を卒業見込みの現役生のうち、共通テストに出願したのは44.3%で、前回センター試験から約1%増えた。共通テストを利用する大学や短大は8校増の計866校で過去最多となった。新型コロナ感染予防対策として、試験会場では原則としてマスクを常時着用しなければならない。
センター試験では1日単位でしか認めていなかった追試験は、共通テストでは科目単位で受験できるようになった。試験当日までに濃厚接触者認定を受けた受験生は、PCR検査の結果が陰性であるなどの条件付きで別室受験できる。試験中に体調不良を訴えた受験生は、入試センター側の医師らが体調を確認。新型コロナ感染の疑いがあれば試験続行を認めず、第1日程の受験者には第2日程を、第2日程の受験者には、来年2月の特例追試験を追試として受けてもらう申請をしてもらう。感染の疑いがなければ、受験生が別室での試験続行か追試験かを選べる。
講師の地元、徳島県では徳島大を中心に共通テストのみで合否が決まる入試方式で受験する生徒が多いにも拘わらず「第1日程」の問題を先に見られる「第2日程」を選んだ生徒はゼロでした。自己採点後に予備校が実施する共通テストリサーチが使えないなど不利な点が多いため、高校の「第1日程推し」が効いたようです。
岡山大医学部など、公平性の観点から「旧センター試験型の特例追試験のスコアは対象とせず」と決めた大学もあるようです。受験生の皆さん、体調にはくれぐれも気をつけて試験に挑んで下さい!