有名校の休校中の過ごし方
灘高のキムタツ先生は共通テスト第1期生となる高3の英語主任「トップ校である灘の英語科の動きは気になる」とメルマガに登録しましたが、最近YouTube動画も配信されたのにはビックリ!?灘高もついに5月からインターネット授業を配信開始したようです。奈良からはるばる兵庫県の灘中高に往復4時間余りかけて通った佐藤ママの3人の息子さんみたいなスーパー高校生(全員東大理3現役合格)が通学時間もムダにせず勉強ばかりしてたらと思うとゾッとしますね。
一方、生徒の自主性を重んじる校風の麻布中学・高校では、校長が休校前、生徒にこんな言葉を送った〈英国の生んだ偉大な科学者アイザック・ニュートンは、学生時代にペストの流行で大学が閉鎖となり、ロンドンから離れた郊外でゆとりある思索のなかで万有引力の法則を発見したと言われています。諸君に与えられたこの時間をぜひ有意義に過ごしてほしいと思います〉(麻布のHPに掲載された「生徒諸君へ」より)とほとんど課題も出さず自由奔放な毎日を送らせたようです。
東大合格者数No.1の開成高、149回目の5月の運動会は毎年生徒が主体的に多くの労力と時間を費やして準備する。それもコロナ渦の影響で戦時中以来81年ぶりの中止になってしまった。最後となる高3生は「理解はしているが納得はしていない」としながらも、今年は早めに受験モードに切り替えているという。「開成は39年連続東大合格者数日本一だが、今年はさらに実績をあげるかもしれない」と大手進学塾サピックスは分析しています。
おそらく学校側も複雑な心境でしょう。もし数カ月間学校に行かなくても前年より東大合格者数が増えちゃったら「じゃあ学校に行く意義って何だったの?学校はどんな付加価値を与えてくれているの?」とか言われそうです!?
でも、この前代未聞の長期休校は若い生徒さん達にとってある意味ではチャンスだったのかもしれません「不安」があるのが当たり前な人生で不安とつき合う方法を自分で見つけようとしたり「自分の想い通りにいかない自然」から学ぼうとしたり、非日常な日々の中で自分なりに「生きる力」をつけてくれて、一人ひとりの人生にとっては大きな意味があったことを願います。
今月からいよいよ進研、駿台、全統など高3生の共通テスト模試デビュー戦が始まります。例年この時期のセンター模試は、一回り先行している浪人の成績がよく、現役生の偏差値は同級生との戦いだった高2までの模試より下がってしまいがちでしたが、共通テスト模試は浪人生も経験していないのでセンター時代ほどは現役、浪人の差がつかないだろうと思われます。学校再開後いきなり攻撃モードですが!?本番さながらの塾内模試で実戦感覚を磨き全国のライバル達に挑戦してもらいます!