英語や社会科は鮮度が大切!
英文読解の参考書に「ポレポレ英文読解プロセス50」「英文読解の透視図」という大ベストセラーがありますが、前者が1993年、後者が1994年とほぼ30年前の教材となっています。その間、時代はどんどん変化してきました。受験生の皆さんも自分が生まれる前のテーマで書かれた英文読まされてもピンとこないのではないでしょうか?
現役時代、最も得意だった地理もどんどんデータが置き換わっていっています。世界の工業生産額なんて多くの分野で30年前は発展途上国だった中国が欧米諸国や日本をどんどん追い抜いていっています。初の大学入学共通テスト地理Bの世界地誌では長文読解で詳しく説明してきたアメリカ合衆国が見事的中!朝日男子は97点も取ってくれ、社会の配点が3%上がった香川大医学科入試において現役合格の武器としてくれました。講師は英語・地理(世界史)300点分担当しているつもりです。
高校数学や理科の理系科目は来年の高1から12年毎に全面改訂される学習指導要領で出題範囲が少し変わるぐらいですが、英語や地理、そして、毎年1年分追加される世界史、日本史のデータやトピックは毎年更新されるので、できるだけ最新の教材を使うことが大切です。特に社会科は大幅刷新されるので2科目入試に必要な文系の受験生は負担が大きくなります。
地理はデータが更新されるぐらいですが、歴史総合の近現代史で国内外の視点で問われ、世界史と日本史が横断的に融合されることには要注意です。共通テスト初回だった今年と同様、社会科は過去問に頼れない試験となります。公民も「公共」が必須科目となり、廃止される現代社会より教科書の分量も約15%増となるようです。
今はネットやスマホの時代。我々の現役時代のように分厚い百科事典を図書館まで閲覧しに行く苦労をしなくても受験生は自分のスマホでいつでも最新の情報を手に入れることができます。おそらく共通テストなどで高得点を取る受験生は自分から情報を取りにいき、分析し、思考力を高める能動的な学習習慣を身に着けている人なのだと思います。
英語も時代の変遷で教え方が変わってきました。当塾では黒板の板書きより圧倒的な量の情報を生徒に浴びせられる電子黒板を利用します。例えば、英検などの過去問で世界遺産がテーマの場合は、実際の史跡を見せながら世界史的な解説、共通テスト模試でコーヒーの産出国の話題の場合はGoogleでデータを見せながら地理との融合講義をします。現役時代、地理・世界史が最大の得点源だった講師は幅広い知識で熱意溢れる教養授業に努めていきます!