2021国公立医学科合格者ランキング(現役合格者数)
多くの高校は既卒を含む合格者総数で多く見せようとしますが、高校の実績は現役生の合格数であるべきで、予備校が仕上げた既卒合格者の数まで誇るのはいかがでしょうか?
対岸の予備校さんは定員85名に対し329名まで補欠合格が出た防衛医大の「補欠合格の連絡あったけど、辞退した」国立医学科との重複合格者まで含め、必死で国立医学科合格者数を盛っているようです。もし20名(2月の正規合格11名?から3月に補欠で9名追加)が全員進学したのなら今年の防衛医の入学者の約1/4を〇〇よびの浪人生が占めますが、非現実的ですね。重複合格する私立医大合格者数を水増しする医専予備校と同様に受験業界の闇を感じます。
前回の現浪含めた合格者総数に対して現役合格者のみのランキング (防衛医を除く) は次の通り、トップ10全て私立中高一貫校が占めました。
1.東海:65名(前年比+17名)
2.久留米大附設:61名(+17名)
3.桜陰:45名(+18名)
4.洛南:41名(-1名)
5.ラ・サール:37名(+14名)
5.豊島岡女子:37名(+6名)
7.北嶺:32名(+12名)
8.愛光:31名(-4名)
9.西大和学園:30名(+4名)
9.東大寺学園:30名(+0名)
9.海城:30名(+4名)
現役合格者数でも全国トップの東海に迫る久留米大附設の伸びが凄い。現役合格率(卒業生数に対する割合)は30%で東海の15%を大きく上回る。同校の教頭は「学生寮の存在が要因として大きい」と説明する。1学年約200人のうち約2割が寮生だ。午後7時半から11時50分が「一斉学習」という自習時間に充てられ、休憩を挟みながら計210分ある。久留米大にも医学部はあるが附設高生のほとんどは学費が1/10以下の国公立大医学部を目指すようだ。
合格者総数ランキングでは9位の桜陰、19位の豊島岡女子が現役合格者数ではトップ10入り、いずれも「女子御三家」といわれる名門女子校だ。東大合格者数でも女子校トップの桜陰の教頭は「多い年は高3生の1/3が医学部志望です。仕事によっては結婚や出産でキャリアが断たれてしまいますが、医師は再び働きやすい。そのため女子の志望者が増えていると見ています」と説明する。一方、関西女子高トップ、四天王寺(現浪47名)が去年より20名も国医合格者を減らしました。共通テストの導入で波乱があったのでしょうか?
上記の私立一貫校では軒並み国公立医学科の現役合格者が増えています。駿台模試などで「今年は例年になく現役生が強い」と話題になっていた通りの結果になったようです。大都市圏のトップ私立一貫校が伸ばした一方、地方の私立、公立校は伸び悩みました。岡山県の高校からの国医合格者は現役・浪人合わせても90名と100名を切りました。県内で共通テストを受験した約7900名のうち浪人含めても約1%しか合格できないとは・・・
地方では国医志望者を中心に浪人が大量発生した模様です。昨年は岡山医レベル以下の地方医学科では浪人が高3模試の志望者上位にあまり乗っかって来ず、たかよびさんも地元の香川医(朝日高から塾生を含む5名現役合格)、鳥取医、徳島医の主力3医学科で前年比20名も減らしましたが、今年は浪人生との厳しい戦いが予想されます。努力で何とかなったセンター試験と異なり、地頭の差が影響する思考力テストに変わったので浪人絶対有利とはなりませんが、第2期生全員の現役合格に向け、戦略を駆使して全力投球していく決意です!