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理科・社会の科目間平均点格差!?

Jan. 19, 2023 大学合格戦略

昨年は数学・理科(化学・生物)ショックの悲鳴が上がる中、平均点が6割超えと平和だった英語リーディング(R)も今年は難化したようだ。河合塾が前年比マイナス10点、駿台が同マイナス9点と予想している。中四国の国立大はR:L配点が1:1の広島大を除き4:1のR重視なので、高よびはリスニング(L)の易化を加味しても英語全体で8点の低下は受験生の出願に一定の影響を及ぼすだろう。

2年前最初の共通テストに挑んだ第1期生では平均点が7割超えした生物選択の女子さんらが92点、100点満点と物理選択の男子に大差をつけた。得点調整に救われた塾生第1号の男子が合格した香川大医学科でも生物選択の女子占有率が4割を超すぐらい物理選択の男子が散っていた。その反動もあって昨年生物の超難化で平均点が4割台まで落ち込んだが、今年はさらに深堀りして各予備校は3割台までの下落を予想している。

理科は全員が同じ条件の数学と違い、選択科目で点数差が出ることには不公平感がある。社会科チームは昨年出した得点格差を世界史B、倫理、政治経済を難化させ日本史Bを易化させることで適正に調整し、英語チームも6割超まで平均点が上がった英語リーディングを難化させ共通テストが本来目標とする5割平均に寄せてきた。物理が簡単過ぎるのか、生物の担当者が鬼畜なのか?これだけ物理と生物チームとの連携が取れてない理科は事故を通り越して人災に近い。20点以上の差がついたので得点調整され、生物選択の皆さんが少しでも救済されることを願う(出題ミスが後日発覚し別解も正解になるようで4点上がるらしい)。

国公立の医学科は生命科学を教えているにも係わらず生物選択者に冷たいところがある。名古屋市立大・佐賀大は1次・2次共に物理オンリー、九大、群馬大、2次で地学は出す金沢大・愛媛大でも生物は出題されない(北大は2次生物は出すが物理必須)。生命科学を主に教える医学科で生物の問題を作れないわけなかろう?と突っ込みたくなる。物理選択が多い男子優遇の思惑を感じてしまう。

共通テストの作問委員は2年毎に交代し、今年の生物チームの委員は前年の担当がどれだけ多くの生物選択者を浪人させたのか理解していなかったのかもしれないが、浪人して捲土重来を期していた生物選択者には2年連続の残酷な仕打ちだ。生物選択の皆さん、It’s not your faultですよ。