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2024東大・京大合格者数、大安寺中教が岡山朝日を逆転!?

Mar. 30, 2024 大学合格戦略

今年は共通テスト800点以上が岡山朝日(生徒数320名)で10名程度だったのに対して、生徒数が160名の大安寺中教から20名以上出たという噂を聞いて、凄い数字を出すのでは?と思っていたら、朝日高が伝統的に全力投入する東大・京大合格者数で県内トップの座を奪っていた。しかも東大13名全員(京大も4名中3名)現役合格という圧倒的な現役合格率だった。今年度東大合格者を2名以上出せた岡山県内の高校は次の5校、

大安寺中教:東大13名↑(昨年8名)、京大4名↑(同2名)
岡山朝日:東大11名↓(17名)、京大3名↓(17名)
岡山白陵:東大4名↓(12名)、京大2名↓(3名)
岡山芳泉:東大3名↑(1名)、京大0名↓(4名)
岡山操山:東大2名↓(4名)、京大4名↓(8名)

岡山県中学受験ランキング首位の広大福山を辞退して大安寺中教を選ぶ岡山県内勢が増えていると聞いていた。進研模試の平均点が広大福山に並んできたので高2生のレベルが高いなと感じていたが、昨年度の高3生から6年中高一貫教育の成果が一気に開花したようだ。過去2年数学が易化し「九大より易しい」と言われて発奮したのか、難易度を戻した京大数学で苦戦した人が多かった。京大医学科に25名も合格させた灘高のような数強の私立中高一貫校が圧倒する中、岡山朝日高をはじめ地方公立高が軒並み京大合格者を大きく減らしていた(東大合格者数では神奈川の中高一貫男子校、聖光学院初の100名達成が注目)。

東大・京大、国公立医学科でも浪人の合格者が半数近くを占める岡山朝日との決定的な違いは現役合格率の高さだ。高校の実力は現役合格率で評価されるべき(朝日は補習科で4年目も面倒見るので除く)なので大安寺中教の実力は本物だ。現実的に教育委員会が大安寺ばかりに実力派教師を集めることは不可能なので教務力と言うよりは優秀な生徒が入学しているのが躍進の理由だろう。6年制に移行後大安寺中教に進む人が増えたのか、明らかに岡山白陵の合格実績に陰りが見える。去年は久しぶりに東大に2桁合格させたが今年は4名へ激減(現役は理3のみ)という変動率の高さだ。高よびさんがまだ補欠合格でかさ上げ中だが殆ど進学しない防衛医大を除く国公立医学科現役合格者数でも大安寺中教(13名)は岡山白陵(11名)を上回っていた。

2022年の岡山朝日高は戦後最多の東大24名合格、23年は当塾から初の東大(文1)合格者を見てきた者からすると、11名(現役7名)しか合格できなかった今年の実績(京大も塾生を薬学部に合格させた去年の17名から3名へ激減)は県内屈指の伝統校の惨敗に映る。朝日の東大合格者数はピークの22年から24名→17名→11名と凋落が止まらない。今年の高3から1クラス減って320名体制となったが、灘高などを蹴った岡附中のトップ層が入学しているはずなので再起を期待したい。

東大も合格者の現役占有率が約73%、日本最難関の理3にいたっては全国50の国公立医学科で最高の8割を超える現役占有率となっている。代ゼミ岡山校、河合塾福山校閉鎖と少子化が進む中、浪人しても難関大学に合格するのが難しくなっている傾向も予備校の経営を圧迫している。毎年現役で合格していくその学年の最上位層が最強であり、浪人して翌年の最上位を超えられる人は希だ。当塾は最も合格可能性の高い現役時に一発で仕留めてもらうことを第一の目標としている。