東京外大が2次試験の時間短縮決定!?
新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きいため東京外国語大学は2次英語の試験時間を短縮すると6日に発表した。前期試験の変更内容は、
・試験を午後から実施:
→「昼食はなるべく済ませた上で来学下さい」と注意書きを設け、昼食休憩時の感染リスクを避ける狙い
・英語の問題数を削減し、試験時間を150分から90分に短縮
→ 可能な限り宿泊を伴わない日帰り受験にする狙い
コロナ禍の影響で東京外国語大学は、言語文化・国際社会両学部の2次試験で導入予定だった英語のスピーキングテストも見送っていた。約1500人の受験生を1会場に集め、一斉に発話してタブレット端末に録音する方式で、飛沫感染の安全面での確証が持てないことが理由という。
東京外大は国立大学初のスピーキングテスト(BCT-S)を4技能テストの一つIELTSを主催するブリティッシュ・カウンシルと共同開発し2019年度に新設した国際日本学部の入試で導入した。定員の少ない新設学部で試行し、いよいよメイン学部である言語文化・国際社会学部の入試で本格採用かと期待していただけに残念です。東京外大と並ぶ外国語学部トップの母校、上智大は恩師の吉田名誉教授と英検協会が開発した4技能試験TEAPを利用した入試を既に行っていますので、東京外大の新スピーキングテストを楽しみにしていました。
スピーキングと言えば、当塾もホームページ上は「シチュエーション・スピーキング」をカリキュラムに用意していますが、文科省の英語4技能化がとん挫したので止めました。「入試で生徒さんの英語を1点でも上げる」ことだけに全集中する大学受験英語塾ですので、得点に繋がらないことは一切やりません。
少人数制なので動きは迅速です。当初は英語で直読直解をトレーニングし速読力を鍛える予定でしたが、岡白、朝日などトップ校の生徒でもお受験英語で育まれた純ジャパで英語授業は効率が悪いと判断し、学校授業とのシナジー効果がある「精読の高速化」に切り替えました。柔軟にメソッドを変えられるところも当塾の強みです。
その他、愛媛大は医学部医学科など一部の2次試験で、数人ずつで決められたテーマについて話し合う「グループディスカッション」を取りやめた。飛沫感染を防ぐための措置で、代わりに出願時に提出する調査書を点数化するという。名古屋大も医学科で前期日程の面接を取りやめた。8日には公立の山口東京理科大が2次試験を中止して、共通テストの成績のみで判定することを発表した。
リクルート進学総研は「今年は例年と違う特別な入試となる。感染状況によっては東京外大のように直前の変更が出る可能性もあり、受験生はこまめに大学のホームページなどをチェックし、最新状況を確認してほしい」と呼びかけている。